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昆虫採集 in 四国カルスト 小屋山のブナ原生林 ※ただし途中から雨

先日の四国カルストの写真。

昼の12時くらいに研究室を出発し、二時間で到着。連休最終日とあって結構混んでいる。

夜はライトをやる予定なので昼間は小屋山で採集。

天気はいいが、雲が多いのが気になる。

このあたりは高知の温かい湿った空気が山塊にぶつかってよく霧が出る。

カルストも車で混雑していた。

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夏の高原。

駐車場までは地味ながら看板が出ているので楽に行くことができる。ただし道は車一台通るのがやっと。駐車場もわりとよく整備されている。

駐車場から原生林までは牧場の脇を通ってノコノコと歩いていく。森の入口は見えているのに、地味に遠い。おまけに森までは日陰は一切ないのでこれが結構きつい(坂道だし)。

さらには牧場の牛が唸りながら近寄って来るので怖い。


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前方に見えるこんもりと茂った森が小屋山の入り口。辺鄙な場所にあるので人はあまりこない。

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森の入口。

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森の中は涼しい。

森の中は写真のような整備された小道がずっと続いていて一本道。迷うことはまずないし、平坦で起伏がないので気軽に散歩できる。ただしところどころぬかるんだ場所があるので注意。


森は巨木が生い茂る原生林で、なんとなく雰囲気が高縄山に似ている。ただし高縄よりも圧倒的に森が深く、湿っている。

森の特徴としてはとにかく倒木や立ち枯れが多い。道を歩いているだけでも結構見つかるが、ちょっと道を外れてササの生い茂る藪の中に入っていくとヨダレが出るような素晴らしい状態の倒木がいくつもある。

少し古い倒木が多いが、湿っているのできのこ類は豊富。

またさまざまな樹種の立ち枯れも多く、立ち枯れに集まるカミキリムシやキノコ虫を狙うにはうってつけ。立ち枯れの多さと状態の良さでは四国有数。

ただし森は暗いので蝶や訪花性のカミキリムシなどは期待できない。

また散策道が野生動物の通り道になっているらしく、よく糞が落ちている。

道沿いに歩いただけでもブナやミズナラの立ち枯れがポツポツ見つかるが、いい立ち枯れはほとんどササ藪の中にあるので湿って露のついたササの中を藪漕ぎしながら探さないといけない。必然的にぐしょ濡れになるのでスパイクの付いた長靴があると良い。


倒木や立ち枯れにはキノコがたくさん生えていおり、デオキノコやヒメキノコハネカクシなどが走り回っている。

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ヒメデオキノコ 
Scaphidium femorale

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ムチャクチャ多く、ひとつの立ち枯れに20頭近く走り回っている。

ヒメデオキノコはわりとトロイが、より大きくて派手なエグリデオキノコシ Scaphidium
emarginatum は半径100cm以内に"円"を張り巡らせているらしく、人間が近づこうものなら一瞬で離脱する。いつからデオキノコは念能力者になったんだよ。

ヒメキノコハネカクシも写真を撮ろうと近寄っただけでパニックを起こし、あっと言う間に走り去ってしまう。まったく落ち着きがない虫だ。

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同じキノコ虫でもゴミダマは安心。近寄ろうがストロボを焚こうが、微動だにしない。老成した森の仙人のような感じ。なんとなく一柳先生っぽい。



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オオキバハネカクシ類も多い。

キノコについている虫はポジション的に撮影がしづらいのが難点。

キノコが多いので撮影は適当に切り上げ、採集に専念する。デオキノコはたくさん採って後輩の小川くんに売りつける予定。


立ち枯れにシロトラカミキリが一頭ついていた。そういえば韓ちゃんはそろそろ母国に里帰りしているところか。別にもう帰ってこなくてもいいので北朝鮮の虫だけ送ってほしい。

関係ないけど、北朝鮮ではたいていのトラブルはマイルドセブンで解決できるそうだ。

・現地の役人が意地悪して採集許可がおりない → マイルドセブン
・道路工事中で通行止め → マイルドセブン
・とりあえず挨拶代わりに → マイルドセブン

マイルドセブンは北朝鮮では富の象徴。日本でも一昔前までジョニー・ウォーカー ブラックラベルが珍重されていたのと同じ。

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森の中をどんどん進んでいく。

山迫さんはウロの中に住むカミキリムシを採集するために木にスプレーをかけていた。まったくひどいことをする。二頭採れたら一頭俺のね。

スプレー採集は自分ですると罪悪感がすごいので人にやらせて横から横取りする手法がオススメ。これだと地球に優しくかつ虫も手に入るが、嫌われるので素人にはお薦め出来ない。

採集を始めてから一時間半くらいで雨が降ってきた。最初小雨だったがどんどん強くなり、引き上げざる負えなくなった。まあ結構虫採ったし、いいか。こういう根性なしはいい虫は採れない。


引き上げて森の入口まで戻ってくると雨がやんで雲の間に青空が見えていた。こんなもんだよね。


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駐車場から見た小屋山の森。


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ユリの花が綺麗だった。マクロ写真にはHDRはまったく向かない。

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おまけのカメラ用のザック。


この後小屋山をあとにして猪伏林道に行くも天候が悪化し、やむなく下山。

面河渓谷でライトをするもイマイチだったのでした。


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コメント

8日でも9日でもこちらは大丈夫です。貴兄の都合のいい日にやりましょう。その前に一寸対馬へ行ってきます。

投稿: かげさん | 2010年7月22日 (木) 09時54分

了解しました。
8日希望ですが、天気と相談して決めましょう。
対馬気をつけて。

投稿: たきぽろりん | 2010年7月22日 (木) 18時40分

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