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ライトトラップ in 天狗高原 猪伏林道

昼過ぎに昆虫展から戻り、二時半にジャスコ近くのコンビニで伊予市の矢野さんと待ち合わせ。

ちなみに愛媛には虫の好きな矢野さんというお名前の方が少なくとも三人おり、ややこしい。

今日一緒に行くのは伊予市の矢野さん。あと蝶が好きな矢野さんと、面白い矢野さんがいる。

矢野さんが四国カルストは初めてとのことなので方向音痴の僕が案内しながらのんびり二時間半かけて天狗高原へ。天狗高原へは行くには松山側からは地芳峠を経由するよりも手前で猪伏林道を上がった方が圧倒的に早い。猪伏林道の入口付近で少し伐採をしており、杉と一緒にまわりの雑木が切ってあってカミキリとタマムシがポツポツといた。

僕はTamron 90mmで、矢野さんはZuiko macroで何枚か写真を撮って遊ぶ。

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Tamron 90mm macro (SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1)はこれ一本で無限遠からライカ判(35mm版)に換算して1.6倍までの撮影が可能。トリミングを考えると単体で2倍程度までは引っ張れる。ポートレートに使うと女性は15%美人に、男性は15%イケメンに写る優れもの。何よりも圧倒的に安い。中古で3万円を切る。ただAPS-Cで使うと実質144mm程度の画角になってしまうので、虫以外ではよほど広い場所でないとちょっと使いにくい。


猪伏林道を登っている途中、少しにわか雨に降られた。カルストは高知沖の暖かく湿った空気が山で急激に冷やされるのでよく雨が降る。案の定ガスが出てきたが、しばらくすると再び天気が持ち直した。このまま持ちこたえてくれるとありがたい。

夕方5時少し前に天狗荘の駐車場へ到着。しばらくあたりをブラブラした後、高知の景山さん、香川の中野さんと合流。4人そろったので再び猪伏林道に戻る。


橋の上で同じくライト予定の愛媛のカミキリ屋さんにお会いする。栗原先生がいなくなって寂しがっていた。栗原先生は相変わらずお元気だそうだ。


さらに同じくライト予定で来た香川のゾウムシ屋さんにもお会いする。考えることはみんな一緒。これであとは徳島の虫屋さんが来たら四国4県勢揃いなところだが、きっと徳島の人は剣山スーパー林道の方へ行くのだろう。残念ながらこの日はお会いできなかった。


ライトトラップの準備を開始。

ブユが多くてまいる。

猪伏林道の橋の上にライト装備を展開する。景山さんのライトは自立式のコンパクトなもので設置が早くて便利だった。下にしくシートが白いビニールシートなのも気軽に上を歩けてすごく良かった。下が白布だと汚れやすくて上に乗るのが気が引けるし、これなら後始末も簡単。ライトの装備も人それぞれ工夫があって面白い。

電気は蛍光灯とブラックライトが合わせて12本、プラス水銀灯。バラスト付きの水銀灯はやはり圧倒的に明るい。

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ライトの準備をしていると車の上にトラックトラップ装備を構えて高知昆虫研究会の会長さんが登場。

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少し遅れて高知昆虫研究会の別府さんも登場。橋の上に広げた灯火採集のセットが景山さんのものだと知ると「しまった。水銀灯ごと谷に落としてやればよかった」と言っていたので笑ってしまった。高知の虫屋さんはみんな仲が良い。

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思っていたよりも天気が良くなり、夕日が綺麗だった。

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水銀灯と夕日。

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夕日であかね色に染まる白布。

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太陽が完全に地平線の向こうに沈み、暗くなってきた。少し雲が多いのが気になる。

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点灯。

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あっちでもこっちでも林道沿いに点々と水銀灯が光っている。

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谷の向こうでは中野さんのライトが薄暮の中で光っていて綺麗だった。

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いい感じに暗くなってきた。

景山さんと矢野さんがライトFITを仕掛けに行ったので僕はお留守番。ブラブラしていた。

途中突風が吹き、矢野さんの水銀灯を谷に落としてしまった。申し訳ないことをしてしまった。

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中野さんのブラックライトでかい。

中野さんの場所では他の場所よりも風が強く吹いていたが甲虫類が多い印象。こんなに近くでも結構差が出る。中野さんが寒そうだったので僕の腐りかけのウインドブレーカーをお貸しした(ラオスに行く時に買ったオレンジ色のやつ)。かえって申し訳ないことをしてしまったかもしれない。彼女が誕生日に新しいのを買ってくれると言っていたのでそれまで我慢。

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ISO400程度まで上げてもHDR生成時にノイズ処理をするとわりと 見られる画像になる。ただphotomatixでノイズ処理をすると時間がかかるのが難点。

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4面に飛んできた虫が止まれるので便利。

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ライトと老人。

景山さんが今年70歳と言っていたが、元気な老人だ。会うたびに「虫採りに行けるのも今年が最後かも・・・」と言うが、三年くらい前からそう言っているので何だかんだであと15年くらいはいけると確信している。

ちなみに景山さんと初めてお会いしたのは僕が大学の三回生の時。石鎚山に行ったらスカイラインの僕が掬おうと思っていた花を先に掬っていたのが出会いだった。その後別れて名野川越のシナノキを掬いに行ったらまたもや先を越されていた。

景山さんとはまだ一緒にマレーシアに行かなくてはいけないので死んでいる暇はない。

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出だしは好調だったが、途中から急激に気温が下がり始め、あまり虫が来なくなってしまった。

今夜だけでこの猪伏林道沿いに7張りものライトが点灯されているので互いに行ったり来たり、採ったり採られたりしていたが、どこもイマイチ調子が良くないようだった。

僕としては蛾の写真がたくさん撮れて大満足だった。撮影した蛾は約50種類で28種まで同定し、残りはギブアップした。また本当ならもうちょっと種類数を撮影できたのかもしれないが、にわか雨でディフューザーがへたってしまい、途中から撮影が困難に。アミメリンガの綺麗な個体が来ていたのが撮れなかったのが残念だった。普通種なのでまた別の機会に。


途中にわか雨が降ったり止んだりして、12時前には撤収となった。

ライト自体も面白かったが、ライトのまわりに集まっている人のほうが面白く、とても楽しい採集だった。みなさんお疲れ様でした。




行きに待ち合わせしたコンビニで矢野さんと別れ、自宅に戻ったのが午前3時前。明日は10時に彼女に迎えに来てもらって広島へ旅行に行く予定なのでそれまで休憩したいところだが、昆虫展用のポストカードの追加印刷頼まれており、寝られない。イジメカッコ悪い。一旦研究室に行って印刷用の用紙を取りに行き、そこから10時まで一睡もせずに約450枚のポストカードを印刷。10時半頃博物館にポストカードを届け、そのまま旅行に出発。イジメカッコ悪い。

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コメント

あまり楽しめなくてお気の毒でした。今期もう一度猪伏でやります。そのまえに、対馬の採集品が片付かなくて・・・まいったまいった。

投稿: かげさん | 2010年8月12日 (木) 21時03分

いえいえ僕個人としては十分すぎるほど楽しみました。ぜひまたどこか行きましょう。

景山さんの負担を減らすためにも対馬のオオシロカミキリ全部カビちゃえばいいのに☆

投稿: たきぽろりん | 2010年8月13日 (金) 10時46分

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