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2010大阪 (新)甲虫学会 大会

金曜日は朝6時に研究室集合。

前日いろいろしていたら寝る時間がなくなってしまい、結局徹夜のまま行く羽目に。

研究室に到着し、あとは先生を待つばかり。

吉富先生を信用していないわけではないが、何となく先生は遅刻してくるような気がしていたら、6時過ぎ、先生から「今起きた」という趣旨の連絡を受けた。



少し遅れて高速に乗り、香川から瀬戸大橋を渡り、岡山を経由して一路大阪へ。

博物館の食堂で昼食後、水野さんの案内で大阪自然史博物館の標本室を見学させていただいた。



大阪自然史博の標本室はいい感じにゴチャゴチャしていて見ているだけでワクワクしてしまった。昆虫の標本だけでなく、植物や変形菌の標本が大量に棚に収まり、そこかしこに鳥類の剥製が転がっていた。

特にカミキリムシのコレクションはかなりのものだった。世界中のカミキリムシの標本があり、水野さんの手によってかなり整理が進んでいる。

しかし全体的にはかなり人手不足で整理が追いつかないようだ。

夕方、筑波から来た栗原さんに久しぶりにお会いした。相変わらずお元気そうで何より。


夜は大林先生たちと飲み会。

今年の甲虫学会の目標は「健康的な学会」。お酒を飲みすぎないことと、夜更かしをしないこと。

夜は長居公園近くのビジネスホテルに泊まった。一泊\3,100の激安ホテルなのでどんなところか心配していたが、小さいながら清潔で快適なホテルだった。

昨夜は寝ていなかったのでさっさと就寝。




土曜日は朝8:30に博物館に到着。


9時から評議員会。評議員会は学会の偉い人達が集まって何やら難しい話をする会。僕は本来参加できない身分だが、オブザーバーとして参加し隅っこの方でヘラヘラしていた。

評議員会後すぐに一般講演が始まったが、別室に和文編集員会で集まって新学会の新和文雑誌「さやばね ニューシリーズ」について今後の編集方針に関しての話し合い。吉富先生が和文雑誌の編集委員長になり、僕も編集委員の一人に加えてもらった。学会の役員になったので、誰かに自慢したい。

昼食は小川くんと宇都宮さんと博物館近くのコンビニに弁当を買いに行った。

貧乏なので\398のシャケ弁にしようと手に取っていたが、宇都宮さんが奢ってくれると言った途端、スッと流れるような美しい手つきでシャケ弁を置き、\690の焼肉弁当を「え?もともとコレのつもりだったので」という体で買ってもらった。

宇都宮さんにはオオトラの自慢を散々された。

香川在住なら愛媛の個体群には手を出さないでいただきたい。


お昼からは総会後、一般講演の続き。

分類の発表としては九州大学の山本君のスライドが綺麗にまとまっていたので参考にしたい。
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一般講演に続いて「日本の甲虫研究史」と題して上野先生、森本先生、渡辺先生による特別座談会。

戦前、戦後の甲虫の研究史に関する大変興味深いお話。

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夜は自然史博のホールで懇親会。料理が量・質ともに大変よかった。懇親会の料理は学会によって結構差があるので、おいしいと得をした気分になる。

懇親会後、セスジハネカクシ屋の島田さんと二人で飲みに行った。

通された席がカップルシートのようなカウンター席で、実際僕らの横にいた二組は両方ともカップルだった。

カウンター席で二人で飲んでいるところを後から別のメンバーで店に入ってきた吉富先生に目撃され、雰囲気が似ていると笑われた。

僕は島田さんのアンニュイな雰囲気(?)が大好きなので楽しかった。





日曜日は学会二日目。9時半から同定会なので早めに出ようと思ったが、テレビをつけるとドラゴンボール(改)をやっていたので懐かしくなり思わず見てしまった。セルが完全体になり「笑えよベジータ」と言うシーンに感銘を受けた。

ベジータ:「フン。完全体とやらもどうやら大したことなさそうだな。すぐに片付けてやるぜ」

と死亡フラグを立てまくるベジータのせいで完全に遅刻。

少し遅れて同定会へ。いい年をしてドラゴンボールを見ていましたとは言えないので「寝過しました」と言い訳。

偉い先生が持ち寄られた虫を同定するのを横から眺めていたが、調子にのって僕もシリホソハネカクシを同定させていただいた。Sepedophilusは交尾器が抜かれてスライドになっており、大変同定がしやすかった。一応修士論文で日本産のSepedophilusをまとめているので交尾器さえ見れればだいたい同定はできる。が、いざ同定ラベルをつけようとしてもいかんせんまだ名前がないので「Sepedophilus sp.5」としか付けられないのが心苦しい。早くパブリッシュしたい。したい。したい。したいと思っているだけでは論文はできないので、もうちょっと「助走」をつけてからきちんと出したい。出したい。出したい。


島田さんと「セスジハネカクシとSepedophilusはハネカクシ同定における最終処分場」という見解で一致した。ハネカクシは分かりやすい分類群や専門家のいる分類群から順番に同定されていき、残滓のように標本箱に取り残されたセスジとシリホソの小型種が最後に同定され、最終的には「Aleocharinae sp.」という名の埋め立て地に送られて処理が完了する。


同定会後、一般講演。

一般講演が夕方に終わり、その後分科会へ。分科会は雑甲虫の「タブノキの立ち枯れで採集した雑甲虫」が気になったが、結局ハネカクシへ。

ハネカクシ分科会の後、関西在住のハネカクシ分科会のメンバーを中心に15名ほどで懇親会。

長居公園近くの笑笑で飲んだ。

聞けばこのお店の入っているビルはもともと病院だったそうで、現在飲み屋がある位置は、元霊安室。

何か妙に涼しいような気がした。

結構評判の病院だったようで、知らべたらこんな記事が出てきた

毎日新聞夕刊「集団リンチで患者死ぬ」 1969年08月19日

飲み屋ももう開き直ってそれを売りにすればいいのに。

三次会は辞退し、十一時前に部屋に戻って就寝。







翌日は9時に集合して吉富先生の車でドイツから来た横井さんを乗せ一路松山へ。

途中淡路島に寄り道して少し採集したが、成果はなし。吉富先生に綺麗なアケビコノハを頂いた。


夕方五時前に研究室に到着。夕ごはんは横井さんと蕎麦を食べに行った。普通の蕎麦にしようか迷ったが、初めて「そば切り」というものを食べてみた。太いブツ切りのお蕎麦は噛みごたえがあり、美味しかった。

ようやく三泊四日の学会旅行が終わった。疲れた疲れた。

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