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ロンドン自然史博物館に昆虫のタイプ標本を見に行った時のお話【3】

自分の見たい虫の標本を、広大な収蔵庫に収められている膨大な量の標本の中から見つけ出さないといけない。

幸いロンドン自然史博物館収蔵の標本は(少なくとも甲虫は)かなり整理されていて、見つけるのに苦労はまったくしなかった。

標本を見つけるには収蔵庫の片隅に置いてある、電話帳のような属名のインデックスを使う。

これには甲虫の属名がアルファベット順にA~Zまで書かれており、これで自分の見たい虫の属名を探せば、その虫の収められているキャビネットの番号と標本箱の番号がわかる。

例えば僕の場合は"S"の項目を調べていけばすぐにSepedophilusは見つかった。

ちなみに普段はより便利なようにパソコンで検索できるようだが、あいにくパソコンは故障中だったので冊子で調べた。Sepedophilusさえどこにあるか調べてしまえば、どうせ他のTachyporinaeもその周辺の標本箱に入っている。



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属名のインデックス。

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インデックスの下にはDr. Sharpのゴミムシのコレクション。

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キャビネット番号と入っている標本箱の番号が書かれている。

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キャビネットにはそれぞれ名札が付いていて、目名と科名、キャビネット番号、そして何番から何番の標本箱が入っているかが書かれている。

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「このへんの標本が必要です」とアバウトに言っておけば滞在中はキャビネットの鍵を開けっ放しにしておいてもらえる。

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こ・・・この中に夢(※悪夢)にまで見た標本が・・・

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標本を見てあまりに興奮してしまい、ブース博士に「大丈夫。落ち着きなさい」とたしなめられる。

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タイプを見た瞬間に、何もかも疑問が解ける。この一瞬の快楽は何者にも代えがたい。




長い間自分を悩ませ続けていた種のタイプ標本を目の当たりにしたときの僕の興奮は筆舌に尽くし難い。



わかるっ!



わかるぞっ!



Sepedophilusがわかるっ!!



どのようにして書いてもこの文章からだけでは読んでいる人にこの時の僕の興奮は伝わらないが、あえて言うならば、「天空の城ラピュタ」でムスカ大佐が「黒い石」を見つけて、それを古文書の写しらしき手帳片手に解読した際、興奮のあまり、「読める!読めるぞ!」と震えながら言っていたが、ちょうどあんな感じ。



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そりゃ特務の青二才だって興奮するよ





天下の大英博物館の収蔵庫で。僕は一人笑った。

あまりの嬉しさに、笑わずにはいられなかった。

これまで自分を悩ませ続けていた疑問が、一瞬にして氷解したのだから。

そして自分なりに考えていた、「ひょっとしてCameronはこう言いたかったのではないか」という予想が、まさにその通りだったのだから。

僕はCameronとようやく出会えたんだ。

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