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2013年6月

初夏の四国カルスト天狗高原で灯火採集をして得られた蛾の紹介 2013年6月13日【1】

先日天狗高原に行った際に灯火採集で得られた蛾類を紹介していく。

この日は天気も良く開始直後からたくさんの種類が見られたが、気温が夜中を過ぎてもあまり下がらなかったせいか、特に深夜2時を過ぎてからも次々と新しい蛾の飛来があった。


この日写真に撮ったのは50種類ほどで、とりあえず半分くらい。



Acleris_submaccana

ミヤマミダレモンハマキ Acleris submaccana (Filipjev, 1962)・・・・???
う〜ん・・・いきなりよくわからない。◯◯ミダレモンハマキとつく一群の一種だとは思うが、自信がない。とりあえずいったんミヤマミダレモンハマキとしておく。

Ambulyx_japonica_japonica
フトオビホソバスズメ Ambulyx japonica japonica Rothschild, 1894

Amphitrogia_amphidecta
シロテンツマキリアツバ Amphitrogia amphidecta (Butler, 1879)

Angerona_nigrisparsa
ゴマフキエダシャク Angerona nigrisparsa Butler, 1879

Arytrura_musculus
ソトジロツマキリクチバ Arytrura musculus (Ménétriès, 1859)

Austrapoda_dentata
ムラサキイラガ Austrapoda dentata (Oberthür, 1879)

Biston_regalis_comitata
ハイイロオオエダシャク Biston regalis comitata (Warren, 1899)
大型のエダシャク。これからの時期よく見る普通種だが一度にたくさんは来ない。

Blenina_senex
キノカワガ Blenina senex (Butler, 1878)
個体変異が大きい。幼虫はカキ、マメガキを食べる。

Bomolocha_stygiana
ヤマガタアツバ Bomolocha stygiana (Butler, 1878)
これもやや個体変異がある。

Bryophilina_mollicula
ウスアオモンコヤガ Bryophilina mollicula (Graeser, 1889)
名前の通り、前翅の中央付近がうっすらと青みがかっている。

Carminibotys_carminalis_iwawakisana
ヘリアカキンノメイガ Carminibotys carminalis iwawakisana Munroe & Mutuura, 1971

Chloroclystis_vata
クロスジアオナミシャク Chloroclystis v-ata lucinda (Butler, 1879)

Crambus_argyrophorus
シロスジツトガ Crambus argyrophorus Butler, 1878


Craniophora_jankowskii
クロフケンモン Craniophora jankowskii (Oberthür, 1880)
この日はよく見た。幼虫はトネリコを食べる。


Craniophora_praeclara
ニッコウケンモン Craniophora praeclara (Graeser, 1890)
複雑な色をしている。数はあまり多くないと思う。より珍しいイボタケンモン、タカオケンモンによく似ている。幼虫の寄主植物はよくわかっていない。見つけるのは2度目で前回も天狗高原だった。

Ctenoplusia_ichinosei
ニシキキンウワバ Ctenoplusia ichinosei (Dufay, 1965)

Daddala_lucilla
ハガタクチバ Daddala lucilla (Butler, 1881)
斑紋変異が大きい。


Dipterygina_cupreotincta
ウスクロモクメヨトウ Dipterygina cupreotincta Sugi, 1954


Erastroides_fentoni
シロモンコヤガ Erastroides fentoni (Butler, 1881)


Eufentonia_nihonica
オオネグロシャチホコ Eufentonia nihonica (Wileman, 1911)



Eulithis_pyropata_pyropata
キジマソトグロナミシャク Eulithis pyropata pyropata (Hübner, 1809)
うぉっ!?Σ(´Д`lll) 何の前触れもなくいきなり大珍品きた。
標準図鑑には「分布は局所的で個体数もきわめて少ない」とある。四国では標高1,000m以上のブナ帯で見つかる。北海道のものとは別亜種。こういうことがあるから虫はやめられねぇ。

Fusapteryx_ladislai
シロスジエグリシャチホコ Fusapteryx ladislai (Oberthür, 1880)
よく見かける種類だが、ようやく擦れのない綺麗な個体の写真を撮れた。幼虫は各種のカエデ類を食べる。

Gonoclostera_timoniorum
クワゴモドキシャチホコ Gonoclostera timoniorum (Bremer, 1861)

Hadennia_incongruens
ハナマガリアツバ Hadennia incongruens (Butler, 1879)

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灯火採集で得られたコブナシコブスジコガネ

この前天狗高原で灯火採集をしていたらコブナシコブスジコガネがやってきた。

普段は木の洞に作られたふくろうの巣の中でひっそりと暮らしており、巣の中に堆積したふくろうの食べ残しや腐食物を食べているらしい。

野外ではその生態からなかなか得がたい種だが、飼育すると意外と簡単に増えるそうだ。

大きめの鼻くそのような大きさでシートの上に落ちているのでよく探さないと見逃してしまう。


Trox_nohirai
コブナシコブスジコガネ Trox (Trox) nohirai Nakane, 1954
稀な種だが普通種だと言い張る人もいるらしい。

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初夏の面河渓で灯火採集をして得られた蛾類 2013年6月10日

17時半松山を出発。19時前に面河渓谷到着。
灯火採集をするのに適当な場所を探した後、準備をして19時半に点灯。

 

一応今のところ雨は降ってないようだがいつ降りだしてもおかしくない雰囲気。降るな降るなと祈る人間に対して目の前の河原から聞こえてくるカジカガエルの大合唱は一雨来るのを待ちわびているようだった。じっとりと湿度は高く、標高のわりに気温も低くない。こういう日は虫の飛来が多い。

 

点灯するとすぐに目の前の河原からヘビトンボ、カワゲラ、トビケラ、カゲロウなどが多数やってきて大混乱になった。

 

最初に来た蛾はやはりヒサゴスズメ。ほぼ同時に2頭飛んできた。

Mimas_christophi
ヒサゴスズメ Mimas christophi (Staudinger, 1887)
前翅の模様は変異がいろいろあって面白い。全体的な色彩も上のようなやや明るい小豆色の個体から汚らしいこげ茶色の個体がいる。


それからこれも早めの時間にやってくることが多いマエジロシャチホコを皮切りに様々なシャチホコガがやってきた。全体的な蛾の数は少なめだが、種数は順調に増えていく。渓谷沿いにサワグルミやオニグルミなどのクルミ類が見られるが、これらを食樹とするニッコウシャチホコが来た。

Shachia_circumscripta

ニッコウシャチホコ Shachia circumscripta (Butler, 1885)
かなり小型のシャチホコガ。この日は写真に撮ったこの1頭しか見られず、やや少ない種類かと思っていたらこの日以降のライトトラップでは毎回多数が見られた。写真の右側のようなシャチホコガの自然なフォームに戻るのに1時間くらいかかった。


クロテンケンモンスズメは20:30の時点で4頭来ていたが、その後も少しずつ追加が来て数を増やしていく。他に来たスズメガはエゾスズメ、ハネナガブドウスズメ、クロホウジャクなどで新鮮味はないが、今年はじめてウンモンスズメを見つけた。これから夏にかけて急速に数が増えていく種類で、どうでもいい普通種筆頭ではあるがその濃い緑色にはいつも目を奪われる。と同時に「万が一」という可能性も考えて一応来るたびに1頭1頭チェックするが、そうそうドラマちっくな展開があるわけもなくすべて紛れもなくウンモンスズメである。


Callambulyx_tatarinovii
ウンモンスズメ Callambulyx tatarinovii gabyae Bryk, 1946
う〜ん・・・緑色のスズメガといえばこれともう一種類しかいないわけだが、欲しいのはお前じゃないんだよなあ。



9時過ぎにちょっと嫌な感じの小雨が降るも30分で収まってホッと一安心。

21時半から22時の間に飛来のピークがあり、種数、数共に一気に賑やかになった。良い感じだ。


一応22時半にいつもの流れで水銀灯を消灯し、幕の蛍光灯のみに切り替える。水銀灯は虫の誘引効果が非常に強い半面、飛んできた蛾が強い光で撹乱されすぎて幕まで届かずに周囲の樹の枝などにとまってしまうことが多い。そのため灯火採集の時は定期的に水銀灯を消し、近くまで来た蛾をあらためて幕の蛍光灯まで誘導するという二段階で虫を集める。
ただこの場所は周囲に遮るようなものが何もないため水銀灯を消しても効果は薄そう。

水銀灯を消してしばらくするとシロスジエグリシャチホコが来た。とてもカッコイイ蛾だがこの個体はひどく擦れていて残念。

 

オオミズアオがぽつぽつとやって来るが、ほとんどは幕までたどり着けずに目の前の川に落ちている。暗くてよく見えないが、他の小さい蛾もたぶんかなりの個体数がそういう状態で幕を目前にして川に墜落してしまっているのだろう。もったいないことをした。

 

23時半に水銀灯を再び点灯するも小雨がパラつき始め、もう降り止まない雰囲気になった。とりあえず傘でカメラだけでも濡れないように守る。

 

白いツバメエダシャクの仲間(Ourapteryx 属)は終始数が多いがきちんと見ている暇がないので種類はわからない。

 

0時半再び水銀灯を消灯し、30分間様子を見るもたいして状況は変わらず、最後にナカキシャチホコが1頭来たのでそれで打ち止めにした。

Peridea_gigantea
ナカキシャチホコ Peridea gigantea Butler, 1877
地味だが大型で重量感のあるシャチホコガ。全体的に黄ばんだ色をしている。



1時に片付けを開始し、1時半撤収。

以下、この日見られた蛾を紹介していく。

Archips_capsigerana

カタカケハマキ Archips capsigerana (Kennel, 1901)
変わった模様だが擦れているわけではない。この日見られたハマキガはこのカタカケハマキが2,3頭とアカトビハマキが10頭ほど、それとあとで紹介するタテスジハマキが2頭だけだった。

Archips_pulchra
タテスジハマキ Archips pulchra (Butler, 1879)
最初に見たときは「なんて綺麗な模様だ!珍品に違いない!」と興奮したが、一度認識してしまえばなんてことはない、山ならどこにでもいる普通種でこの日以降よく見るようになった。モミやトドマツなどの針葉樹の葉を食べる。それにしても上品な模様だ。

Arichanna_tetrica_tetrica
キジマエダシャク Arichanna tetrica tetrica (Butler, 1881)
後述のプライヤエダシャクと見間違えないように。
※先日の天狗高原の写真が両種を取り違えて掲載していたので差し替えました。


Asthena_ochrifasciaria
フタマタシロナミシャク Asthena ochrifasciaria Leech, 1897


Bomolocha_melanica
ムラクモアツバ Bomolocha melanica Sugi, 1959


Bomolocha_zilla
シラクモアツバ Bomolocha zilla (Butler, 1879)


Britha_inambitiosa
チャイロアツバ Britha inambitiosa (Leech, 1900)


Ceroprepes_nigrolineatella
スジグロマダラメイガ Ceroprepes nigrolineatella Shibuya, 1927



Dendrolimus_spectabilis
マツカレハ Dendrolimus spectabilis (Butler, 1877)
ツガカレハ Dendrolimus superans (Butler, 1877)
ギンモンカレハ以外のカレハガが久しぶりに来た。当初マツカレハとしていたが、考えれば考えるほどツガカレハのような気がしてきたので訂正する。マツカレハの斑紋変異は大きいが前翅には「クサビ状模様」が出る。


Drepana_curvatula_acuta
オビカギバ Drepana curvatula acuta Butler, 1881
オビガっぽいくどい模様のカギバガ。この日見られたカギバガは本種の他にはウスギヌカギバが1頭とギンスジカギバが多数。


Ellida_viridimixta
シロテンシャチホコ Ellida viridimixta (Bremer, 1861)
シナノキ食い。山間に普通だが色合いが個人的に好みなので贔屓にしている。この模様と色彩を見ていると森林限界の高山帯で、残雪とハイマツが生い茂る岩場をひょっこりとライチョウが歩いている・・・なんて光景を思い浮かべる。


Goniorhynchus_butyrosus
クロヘリキノメイガ Goniorhynchus butyrosus (Butler, 1879)



Gonoclostera_timoniorum
クワゴモドキシャチホコ Gonoclostera timoniorum (Bremer, 1861)
小型のシャチホコガ。品のある紫色で可愛い。徳の高いお坊さんの袈裟衣っぽい。



Hiradonta_takaonis
タカオシャチホコ Hiradonta takaonis Matsumura, 1924
平地〜低山地に多い。幼虫はエノキを食べる。タイプロカリティーは東京の高尾山。ツマジロシャチホコと色彩の雰囲気が似ているので注意。


Hypomecis_definita
ナカシロオビエダシャク Hypomecis definita (Butler, 1878)


Hypomecis_lunifera
オオバナミガタエダシャク Hypomecis lunifera (Butler, 1879)



Ligdia_ciliaria
キブサヒメエダシャク Ligdia ciliaria Leech, 1897


Lophontosia_pryeri
プライヤエグリシャチホコ Lophontosia pryeri (Butler, 1879)
残念ながら少し擦れている。名前は明治初期に来日した動物学者ヘンリー・プライヤー(本職は保険屋さんっぽいが博物学に対して凄まじく深い造詣があったようだ)に献名されている。名前にプライヤがつくものといえばもう一つプライヤエダシャクが思い浮かぶ。この日は見られなかったがプライヤつながりで紹介しておく。

Arichanna_pryeraria
プライヤエダシャク Arichanna pryeraria Leech, 1891
上述のキジマエダシャクと同じ属で雰囲気も似ているので注意。こっちの方が珍しい感じがする。


Mesopsestis_undosa
ナミスジトガリバ Mesopsestis undosa (Wileman, 1911)


Paracerura_tattakana
タッタカモクメシャチホコ Paracerura tattakana (Matsumura, 1927)
ド派手な模様と重量感で迫力のあるシャチホコガ。こういう大型の蛾は見た目がB-29スーパーフォートレスのような大型爆撃機っぽい。名前の「タッタカ」はリズミカルで楽しげだが、由来はタイプロカリティーの台湾の立鷹峰のようだ。イイギリというちょっと変わった樹種を食べるためあまりたくさんは見られない。山地に自生しているイイギリはあまり多くないが植樹されているらしく、近くにイイギリがあれば平地でも見ることがある。てっきり山地性だと思い込んでいたので伊予市の農道に飛んできたときは驚いた。


Phlogophora_aureopuncta
モンキアカガネヨトウ Phlogophora aureopuncta (Hampson, 1908)
地色はちょっと紫がかっている。数はあまり見ない。幼虫が何を食べるのかわかっていない。


Prometopus_flavicollis
キクビヒメヨトウ Prometopus flavicollis (Leech, 1889)
山間で見られるが数はあまり多くなく珍しい。カラマツを食べる。・・・ってあれ?四国にカラマツなんてないぞ?四国では何食ってんだ?

Prospalta_cyclica
シロテンクロヨトウ Prospalta cyclica (Hampson, 1908)



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キベリネズミホソバ Ghoria gigantea gigantea (Oberthür, 1879)
キマエクロホソバ Ghoria collitoides Butler, 1885
ムジホソバ Eilema deplana pavescens (Butler, 1877)
ヒメキホソバ Eilema cribrata (Staudinger, 1887)
キマエホソバ Eilema japonica japonica (Leech, 1889)

この日見られた地衣類を食べるコケガの仲間。初夏から盛夏にかけておびただしい数が押し寄せるようにライトトラップに訪れるようになる。数百頭のキベリネズミホソバで幕の白地が見えなくなるほどの時もある。


Pseudandraca_gracilis
カギバモドキ Pseudandraca gracilis (Butler, 1885)
止まり方によってはカギバそっくりに見えるが、カイコガの仲間。数は多くなく、写真は♂だが♀はより珍しい。
Andraca属は日本には分布していないが台湾、中国大陸からインドシナ半島を経てインドまで分布している属で、一部の種の幼虫がお茶の害虫として知られている。



Ptilodon_robustus
エグリシャチホコ Ptilodon robustus (Matsumura, 1924)




Semidonta_biloba
カエデシャチホコ Semidonta biloba (Oberthür, 1880)
色彩の変異がかなりあるので注意。確かに別種かと思うような薄い色の個体も同時に得られた。



Shaka_atrovittatus

クビワシャチホコ Shaka atrovittatus (Bremer, 1861)





Some_forms_of_syntypistis_punctatel
ブナアオシャチホコ Syntypistis punctatella (Motschulsky, 1861)
ブナアオシャチホコには様々な斑紋変異がある。名前の通り、食樹はブナとイヌブナ。

Tethea_consimilis_consimilis
オオマエベニトガリバ Tethea consimilis consimilis (Warren, 1912)


Trachea_tokiensis
ハガタアオヨトウ Trachea tokiensis (Butler, 1884)


Xandrames_dholaria
ヒロオビオオエダシャク Xandrames dholaria Moore, 1868


Zanclognatha_lilacina
ウスイロアツバ Zanclognatha lilacina (Butler, 1879)

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鮭の三色丼ぶり

この春父方の祖父が亡くなって葬式があったのだが、その葬式の香典返しにイクラの醤油漬けが届いた。

せっかくイクラがあるのでスーパーでトラウトサーモンの刺身用の切り身(ちょっと不安になるくらい安い)を買ってきて、銀鮭を焼いてほぐし身にしたものと一緒に丼ぶりに盛りつけ、三色丼ぶりにしてみた。

大葉は今はスーパーで買ってきているが、夏に向けてベランダで育てているのでたくさん育ったら手巻き寿司などがはかどる。

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石鎚山スカイライン1,200m地点ライトトラップ 2013年6月17日

夕方、松山を出発し、石鎚山へ入る。

石鎚山スカイラインを登り、途中にある展望広場に到着。この日はこの場所で灯火採集を行い、そのまま泊まりこむ。別に次の日に予定があるわけではないのだが石鎚山スカイラインは午後8時に閉鎖され、翌朝7時まで通行止めになるのでこの場所で灯火採集をすると帰れなくなるのだ。

天気は良く、気温も高かったが、残念ながら風が強かった。

天気が悪くても虫は集まるが、風が強い日だけはライトトラップに向かない。

案の定、虫の集まりはイマイチだった。

前回に引き続き、今回もどこにでもいることで有名なコブナシコブスジコガネが飛んできていた。

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あまりにも風が強かったのでライトトラップの白幕を途中で外し、下のシートに落ちた虫を探す方式に切り替えた。

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四国カルスト天狗高原 灯火採集 2013年6月13日

今年6回目の灯火採集。天狗高原はこれで3回目。

松山から1時間40分くらいで天狗高原に到着。天狗高原で高知の景山さんと合流後、一緒にライトトラップをした。

その後香川から来ていた貞廣さんも加わり、4人でお互いの幕を行ったり来たりしながらのんびりと採集を楽しんだ。

基本、灯火採集は人が多いほうが楽しい。まれに狙いがかぶって殺伐とする場合もあるがそれはそれで楽しい。

幕に集まる蛾の数は10日前(6/3)と比べても猛烈に増えてきたが、種数の伸びは鈍り始めた。これから真夏にかけてはこんな感じで推移していく。

2時半くらいまでダラダラと続けたが、夜中になっても気温がほとんど下がらず、ずっと七分袖のシャツ一枚でもまったく寒くなかった。それがよかったのか2時を過ぎても次々と新しい蛾の飛来があった。

カミキリムシやコガネムシ、シデムシなどの甲虫類もだいぶ増えてきた。クワガタムシはアカアシクワガタ、ミヤマクワガタがぽつぽつ来た。ヒメオオクワガタはメスだけだった。立派なオスが見たいな。

変わったコガネムシも見つけた。

見た目はコブスジコガネなのに、なんとコブがない。そうだ、これをコブナシコブスジコガネと名付けよう。

猛禽類の巣に住んでいるとかいないとか。

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初夏の四国カルスト天狗高原で採集された蛾類 2013年6月3日

先日の四国カルスト、天狗高原で行ったライトトラップで観察された蛾を順番に紹介していく。

まずは幕に集まった蛾のうちで、すでに別の場所で撮影済みだった種類をまとめて。


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大きいサイズの画像はこちらから


ここから下は今回初めて撮影した種(一部は個体変異のため再掲載)。


Antoculeora_locuples
ギンボシキンウワバ Antoculeora locuples (Oberthür, 1880)
少しでも刺激を与えると翅を開いてしまうため写真を撮るときは細心の注意が必要。シャチホコガと違って一度開くとなかなか元通りに閉じてくれない。


Ceroprepes_nigrolineatella

スジグロマダラメイガ Ceroprepes nigrolineatella Shibuya, 1927

Deileptenia_ribeata
マツオオエダシャク Deileptenia ribeata (Clerck, 1759)

Eospilarctia_lewisii
クロフシロヒトリ Eospilarctia lewisii (Butler, 1885)

Furcula_bicuspis
ホシナカグロモクメシャチホコ Furcula bicuspis (Borkhausen, 1790)

Fusapteryx_ladislai
シロスジエグリシャチホコ Fusapteryx ladislai (Oberthür, 1880)

Gangaridopsis_citrina
アカシャチホコ Gangaridopsis citrina (Wileman, 1911)
今回一番嬉しかったのは本種。四国では標高が高い場所でのみ見つかるとても珍しい種類。幼虫はマンサクしか食べないという偏食家。

Garaeus_mirandus_mirandus
ナシモンエダシャク Garaeus mirandus mirandus (Butler, 1881)
見た目的にノメイガの一種かと思ったらエダシャクなのね。

Gelastocera_kotschubeji
クロオビリンガ Gelastocera kotschubeji Obraztsov, 1943

Habrosyne_aurorina_aurorina
ヒメウスベニトガリバ Habrosyne aurorina aurorina (Butler, 1881)
天狗荘の食堂の灯りに来ていたのを拾った。モントガリバとアヤトガリバの模様を足して二で割ったらちょうどこんな感じになる気がする。

Harrisimemna_marmorata
スギタニゴマケンモン Harrisimemna marmorata Hampson, 1908

Iragaodes_nobilis
マエキリンガ Iragaodes nobilis (Staudinger, 1887)

Latirostrum_bisacutum
テングアツバ Latirostrum bisacutum Hampson, 1895
お馴染みのテングアツバだが、個体差がかなりあるので毎回写真に撮りたくなる。個体差はあれどやっぱり見た目はスルメにしか見えない。

Leucodonta_bicoloria
モンキシロシャチホコ Leucodonta bicoloria (Denis & Schiffermüller, 1775)
四国では標高1,000m以上の高地でのみ見られるやや珍しい種類。色合いを見るたびにピエト・モンドリアンの抽象画を思い出す。残念ながら今回得られた2個体はどちらも擦れていた。

Micardia_pulchra
フタホシコヤガ Micardia pulchra Butler, 1878

Mimas_christophi
ヒサゴスズメ Mimas christophi (Staudinger, 1887)
名前通りのヒサゴ状から前翅中央に大きく広がるようなものまで様々な斑紋がある。この時期ライトトラップをするとたいてい本種が一番最初にやってくる。夕暮れの早い時間にのみ飛来する習性があるようで8時を回るともう飛び回らない。

Notodonta_stigmatica
トビスジシャチホコ Notodonta stigmatica Matsumura, 1920
マエトビシャチホコと見た目の雰囲気が似ている。

Pandemis_cinnamomeana
アカトビハマキ Pandemis cinnamomeana (Treitschke, 1830)

Paracolax_albinotata
シロモンアツバ Paracolax albinotata (Butler, 1879)

Pseudandraca_gracilis
カギバモドキ Pseudandraca gracilis (Butler, 1885)

Pseudoips_prasinanus
アオスジアオリンガ Pseudoips prasinanus (Linnaeus, 1758) ♂
綺麗な個体だったがこれはまだ春型。

Spilarctia_obliquizonata
フトスジモンヒトリ Spilarctia obliquizonata (Miyake, 1910)
平地ではよく見るが標高の高い天狗高原では初めて見た気がする。幼虫は桑を食べる。

Spilopera_debilis
ツマトビシロエダシャク Spilopera debilis (Butler, 1878)

Syntypistis_japonica
アオシャチホコ Syntypistis japonica (Nakatomi, 1981)
名前ほど青くない。

Xenotrachea_niphonica
シロフアオヨトウ Xenotrachea niphonica Kishida & Yoshimoto, 1979
個体数の少ない珍しい種類のようだ。1頭のみ得られた。

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面河渓谷ライトトラップ 2013年6月10日

夕方、松山を出発し、面河渓谷へ。

小雨が降ったりやんだりして天気が悪かったこともあり、日が落ちたあとも気温が下がらず、比較的暖かい夜だった。

こういう夜はライトトラップ向きで、実際飛来した蛾の種数は多かった。

カジカガエルの大合唱の中、
最後は傘をさしながら19:30点灯開始で翌日1:00撤収。


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面河渓谷は周囲の環境はとても良いのだがライトトラップをできるような場所が非常に限られる。国民宿舎も休館中でどうせ他には誰もいないからと面河渓谷のど真ん中で大胆に幕を張った。


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ミヤマクワガタ Lucanus maculifemoratus maculifemoratus Motschulsky,1861
今年はじめてクワガタを見かけた。とても立派な個体だった。

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初夏の低山地で工場の水銀灯に集まっていた蛾の仲間

伊予市から双海に抜ける途中にある工場の水銀灯に蛾がよく集まっているので、そろそろシンジュサンが出てないかなと見に行った。

シンジュサンはいなかったが、蒸し暑い夜だったのでたくさんの蛾が集まっていた。特に面白いものがいたわけではないが、数が多いので見ていると楽しい。

Edessena__hamada
オオシラホシアツバ Edessena hamada (Felder & Rogenhofer, 1874)
Epilobophora_obscuraria
アトスジグロナミシャク Epilobophora obscuraria (Leech, 1891)

Galleria_mellonella
ハチノスツヅリガ Galleria mellonella (Linnaeus, 1758)
釣り屋さんで餌として見かけるいわゆる「ブドウムシ」が蛾になるとこうなる。「ハニーワーム」とも呼ばれ蜂の巣に寄生する。

Lithosia_quadra_male
ヨツボシホソバ Lithosia quadra (Linnaeus, 1758) ♂
どこにでもいすぎて逆に写真に撮ってなかったりする系の蛾。メスはまた全然模様が違う。

Macrobrochis_staudingeri_staudinger
クビワウスグロホソバ Macrobrochis staudingeri staudingeri (Alphéraky, 1897)
なんか黒ストッキング履いてるみたい艶かしい。

Negritothripa_hampsoni
ネジロキノカワガ Negritothripa hampsoni (Wileman, 1911)

Protomiselia_bilinea
フタスジヨトウ Protomiselia bilinea (Hampson, 1905)
この時期から秋ごろまで街なかのコンビニでよく見かける。ヒノキを食べる。

Rabtala_cristata
セダカシャチホコ Rabtala cristata (Butler, 1877)
こんな低地から高い山の上まで幅広い範囲で見られる大型のシャシホコガ。クヌギやコナラなど雑木林に生えているような木を食べる。

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小さいが美しいホソフタオビヒゲナガ

先日の天狗高原でのライトトラップにやってきたヒゲナガガ科の一種が小さいがとても綺麗だった。


Nemophora_trimetrella_3

ホソフタオビヒゲナガ Nemophora trimetrella Stringer, 1930
初夏に現れる非常に美しいヒゲナガガの一種。「小さい」・「反射する」・「素早い」・「被写体としてバランスが悪い(触覚が極めて長い)」等々、写真に撮りにくい条件がすべて揃っている厄介な被写体だったが、あまりに綺麗だったのでどうしても写真に撮りたくなり、無理やり撮影した。

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ホソフタオビヒゲナガ Nemophora trimetrella Stringer, 1930 その2

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久万高原町のコンビニで見られた蛾類(2013年6月3日)

午前1:30過ぎに天狗高原を出発し、そこから一時間で久万高原町のコンビニに到着。

ここのコンビニは本当にいろいろな蛾が見られるので原生林に生息する蛾を対象にした山地でのライトトラップとはまた別の楽しさがある。特にここのコンビニは蛾の数が多く、これまでにヒメアケビコノハ、シンジュキノカワガ、シロシタバ、ワタナベカレハ等の珍しい蛾が見つかっている。


なお、店員さんは蛾がかなり嫌いだそうで店内の蛾も全部追い払ってほしいと嘆いていた。捨てる神あれば拾う神あり。

アケビコノハ Eudocima tyrannus (Guenée, 1852)
アケビコノハ Eudocima tyrannus (Guenée, 1852)
この日見つけたアケビコノハは後翅がものすごく白い珍しい個体だった。擦れてこういう色になっているわけではなさそう。変わった個体もいるんだなあ。

カレハガ Gastropacha orientalis Sheljuzhko, 1943
カレハガ Gastropacha orientalis Sheljuzhko, 1943
モモ、梅、桜、りんごなど様々な樹種を食害する。その食性からか山地ではあまり見ない都会派の蛾。この周辺では珍品のワタナベカレハが採集されているため色が似ている普通種のタダカレハを見つけると少しドキッとしてしまう。僕はワタナベカレハを見たことがないのでわからないが、本種よりもかなり大型らしい。
ウスイロオオエダシャク Amraica superans superans (Butler, 1878)
ウスイロオオエダシャク Amraica superans superans (Butler, 1878)
僕の知識でもパッと見てすぐに同定できる数少ないエダシャクの一つ。大型種で斑紋の変異がいろいろある。


ウチスズメ Smerinthus planus planus Walker, 1856
ウチスズメ Smerinthus planus planus Walker, 1856
コンビニの駐車場を飛んでいたところを叩き落とした。最初珍しいコウチスズメか!?と興奮したが、明るいとことでよく見ると普通にウチスズメだった。地味な前翅がパッと開くと派手な目玉模様が現れる。コートの下が全裸の露出狂のおっさんっぽい。

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四国カルスト天狗高原 灯火採集 今年2回目(2013年6月3日)

夕方、再び天狗高原に灯火採集へ。

途中から空が晴れきってしまいそれにともなって急激に気温が低下。

2週間前よりも寒いくらいだったが、どういうわけか蛾は多く、数、質ともに申し分なかった。

もうすっかり初夏の蛾。

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この日特に多かったのは
クロクモヤガ
シロモンヤガ
エゾヨツメ
ハネナガブドウスズメ
クロホウジャク
ホソバミドリヨトウ
ギンモンカレハ
ウスジロトガリバなどの面々。

カギバの仲間はウスオビカギバがほとんどでヤマトカギバがポツポツ。ウスイロカギバも1頭だけ飛来。

次に目立った数が来たのは
アミメリンガ
サラサエダシャク
エゾギンモンシャチホコ
バイバラシロシャチホコなど。 


12時頃アオケンモンが立て続けに3頭、その後さらに2頭。

それまで影も形もなかったウスアオシャク、シロテンシャチホコも12時過ぎにぽつぽつ連続でそれぞれ5頭ほど。

期待していたモンキシロシャチホコは2頭のみ来たがどちらも擦れていた。
エゾスズメ、シタキドクガ、ナガトガリバ、ネグロトガリバはそれぞれ1頭ずつ。

ヒサゴスズメはしょっぱなに3頭ほど来てそれっきり追加なし。

個人的にとても嬉しかったのは20時半ごろ1頭だけ来たアカシャチホコ。

フタホシコヤガは2頭来たがどちらもみすぼらしいほど擦れていた

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四国カルスト天狗高原ライトトラップ 2013年5月16日


夕方、いつものコンビニで矢野さんと待ち合わせし、四国カルスト天狗高原へ向かう。

予定するライトトラップの場所は猪伏林道のいつもの場所だがここは本当に良いポイントで、四国カルストといっても広いのだから他にも良い場所はあるのだろうが、新規開拓するよりも確実にいろいろ採れるこの場所をついつい選んでしまう。

今日は少し遠出なので高縄や皿ヶ嶺などの松山近郊の採集地に行くときよりも少し早めに集合したが、道がすいていたこともあり松山から猪伏林道の麓まで一時間半ほどで到着した。


ここから林道をのこのこと登っていく。ど田舎なので対向車の心配はないが道が狭く、勾配の急な猪伏林道はなかなかスピードが出ない。短い距離で急激に標高を1300m近くまで上げていくので植林を抜けた林道の後半はかなりの勾配になる。

それにしても本当に日が長くなった。18時近くでもまだまだ昼のような明るさ。時間に余裕があるのでのんびりと上がっていく途中、ふと車の窓から山の上の方を見上げると、木々の切れ目に山の稜線に向かって伸びている林道の先が見え、そこに白い大きなものが見えた。


見えたのが一瞬だったので新しくできた大きな看板かと思ったが、いやいやこんなところに看板なんてなかったはず。


近づいていくとやはり灯火採集用の白幕だった。木枠でしっかりと組まれた白幕はかなり大掛かりで誘導用の水銀灯の高さは3m近くあった。幕が設置されていた場所は僕らが設置しようと予定していたまさにその場所だったのでちょっと笑ってしまった。こんなに山は広いのにね。



白幕の足元に発電機などと一緒に並べられた装備品の中に明らかに蛾の採集用の大きな毒瓶があったのできっと蛾屋さんなんだろう。だいたい他の虫を狙うにはまだちょっとだけ早い気がする。蛾屋だけはオールシーズン活動している。


白幕の傍らに車が止まっており、中で誰か寝ている。

話してみると、愛媛の蛾屋さんだった。この人が片岡さんか。初めてお会いした。

せっかくなので片岡さんの幕のそばで僕らもご一緒させてもらうことにした。

片岡さんは大変気さくな方で、初学者の僕らにも親切に蛾のことを教えてくれた。

お互いの幕を交互に行ったり来たりしながら見ていたが、ほんの100mほどしか離れていないのに来ている蛾に結構差があるのが面白い。



以下、この日見られた蛾の紹介。







Ellida_arcuata

ユミモンシャチホコ Ellida arcuata (Alphéraky, 1897)
うぉ!? いきなりユミモンシャチホコが飛んできた。この時期だけ見られる珍しいシャチホコガ。この日一番最初に幕にやってきたのがこれとは驚いたな。珍しい種類だが、この日はなんと全部で5頭も来た。ケヤキやハルニレを食べる種でちょうど近くで発生していたらしい。2年程前の同じ時期に皿ヶ嶺でも見つけているが、その時は翅が不自然に開いてしまってカッコイイ写真が撮れなかったので悔しかった。今回ようやく満足のいく写真が撮れた。追加の写真はこの日の日記の最後にEllida属の他の2種と合わせて載せておく。



Acosmeryx_naga_naga

ハネナガブドウスズメ Acosmeryx naga naga (Moore, 1858)
この日はこのスズメガがめちゃくちゃ多かった。常時10頭以上が幕の周りを飛び回っていた。大型のスズメガが来ると他の小さい蛾を蹴散らしてしまうのでちょっと困る。こちらの幕は本種で大賑わいだったが、少し離れただけの片岡さんの幕にはほとんど来ていなかったようである。不思議。




Anacronicta_nitida
ウスベリケンモン Anacronicta nitida (Butler, 1878)
綺麗だがど普通種。



Arichanna_tetrica_tetrica
キジマエダシャク Arichanna tetrica tetrica (Butler, 1881)
プライヤエダシャク Arichanna pryeraria Leech, 1891の間違いでした。


Belciades_niveola
アオケンモン Belciades niveola (Motschulsky, 1866)
渋い模様の美しい蛾。シナノキを食べるらしい。きっとこの近くにシナノキの大木が一本あるのだろう。そこからあのオオシロシタバも飛んできたに違いない。羨ましくて羨まして頭が禿げ上がりそう。


Cnethodonta_grisescens_grisescens
バイバラシロシャチホコ Cnethodonta grisescens grisescens Staudinger, 1887


Dindica_virescens
ウスアオシャク Dindica virescens (Butler, 1878)


Drymonia_basalis
ノヒラトビモンシャチホコ Drymonia basalis Wileman & South, 1917






Ellida_viridimixta
シロテンシャチホコ Ellida viridimixta (Bremer, 1861)
初見。ぜひ見たいと思っていた種類。これもシナノキを食べる緑色が美しいシャチホコガ。


Eustroma_japonicum
キアミメナミシャク Eustroma japonicum Inoue, 1986


Heterolocha_aristonaria
ウラベニエダシャク Heterolocha aristonaria (Walker, 1860)
この蛾は天狗荘の玄関の明かりで見つけた。天狗高原ではライトトラップだけではなく、天狗荘の明かりに来ている蛾を探すのも楽しみ。結構いろいろ採れて面白い。週末の宿泊客が多い日は夜の20時頃までレストランの明かりがついており、そこを探すとおびただしい数の蛾が見つかる。下手に灯火採集をするよりも良いものが見つかる可能性すらある。



Hypersypnoides_astrigera
シロテンクチバ Hypersypnoides astrigera (Butler, 1885)



Kentochrysalis_consimilis
クロテンケンモンスズメ Kentochrysalis consimilis Rothschild & Jordan, 1903
ケンモンガをはじめケンモン(剣紋)と名前に付く蛾は多い。このスズメガの場合、前翅に見られる細長い黒い模様を指していわゆる「剣紋」と言うようだ。種類が多いせいもあるのだろうか、蛾の名前は味気ないものが多いと思うのは気のせいだろうか。覚えにくくて困る。変に凝った和名をつける分類学者はもっと嫌いだから別にいいけど。



Latirostrum_bisacutum
テングアツバ Latirostrum bisacutum Hampson, 1895
天狗高原産のテングアツバ。色といい形といいスルメにしか見えない。



Lithophane_remota
アメイロホソキリガ Lithophane remota Hreblay & Ronkay, 1998



Macroglossum_saga
クロホウジャク Macroglossum saga Butler, 1878
ホシホウジャクと迷ったが、前翅の先端部分にある黒い紋が長方形状に完全に独立していない感じだったので本種とした。



Mimopsestis_basalis
ネグロトガリバ Mimopsestis basalis (Wileman, 1911)



Mythimna_radiata
フタテンキヨトウ Mythimna radiata (Bremer, 1861)


Peratostega_deletaria_hypotaenia
ヤマトエダシャク Peratostega deletaria hypotaenia (Prout, 1930)


Pterostoma_gigantinum
オオエグリシャチホコ Pterostoma gigantinum Staudinger, 1892
よく見る普通種だがカッコイイのでいつも写真に撮ってしまう。


Somadasys_brevivenis_brevivenis
ギンモンカレハ Somadasys brevivenis brevivenis (Butler, 1885)
同じく毎度写真に撮ってしまう普通種。



Syntypistis_cyanea_cyanea
オオアオシャチホコ Syntypistis cyanea cyanea (Leech, 1889)



Tanaorhinus_reciprocatus_confuciari
カギバアオシャク Tanaorhinus reciprocatus confuciarius (Walker, 1861)



Thyas_juno1
ムクゲコノハ Thyas juno (Dalman, 1823) その1
夏の蛾だと思っていたが4月から見られる。この日やってきたのは色の薄い種だったが、夏に出るものは前翅も後翅ももっと濃い色をしている。下の写真参照。


Thyas_juno2_2
ムクゲコノハ Thyas juno (Dalman, 1823) その2
2012年9月に天狗高原のまったく同じ場所で見たムクゲコノハ。色がぜんぜん違う。どちらかと言えばこちらの色のイメージが強い。


Xestia_cnigrum
シロモンヤガ Xestia c-nigrum (Linnaeus, 1758)


さて、ダラダラと撮影を続けて深夜0時半頃に撤収を開始。1時過ぎには荷物をまとめて天狗高原を出発した。

この日は雲ひとつない晴天で、灯火採集向きの天候とは言えないが、空を見上げると星がとても綺麗だった。天気が異常に変わりやすい四国カルストでこれだけいい天気だったのは珍しい。星の撮影もやりたいな。


さて一時間ほどで今度は久万高原町のコンビニに到着。


休憩がてらこのコンビニの明かりを覗くのも楽しみのひとつ。


数は多くなかったがポツポツと蛾が来ていた。



Viminia_rumicis
ナシケンモン Viminia rumicis (Linnaeus, 1758)


Ellida_branickii_2
クロテンシャチホコ Ellida branickii (Oberthür, 1880)



Ericeia_pertendens
ウスムラサキクチバ Ericeia pertendens (Walker, 1858)


Marumba_gaschkewitschii_echephron
モモスズメ Marumba gaschkewitschii echephron (Boisduval, 1875)



以上が今日の成果。

全体としてはなかなかよかったのではないかなと思う。蛾の数自体は少なかったが大型のスズメガやシャチホコガが何種類も来ていたので満足度は高かった。

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Genus_ellida
この日見られたEllida属の3種類比較。

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