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2014年3月

初夏の灯火採集に集まる蛾ならまずはこれ、という26種類

Commonmothspecies_collected_from_mt
初夏の石鎚山で見られた普通種の蛾類26種類。


写真は昨年の6/17の石鎚スカイラインで見られた蛾のうち、10頭以上集まっていた蛾をまとめたものである。


初夏から夏にかけて環境の良い場所でライトトラップをするとたちまちのうちに無数の蛾がやってきて真っ白だった幕を覆い尽くしてしまうため、蛾に対して興味のない人だとそのあまりの多さに圧倒されてしまい、目の前に集まる蛾の情報を正確に捉えられなくなってしまうのではないだろうか。蛾の種数は無限にも思え、とてもではないが捉えきれないと諦めてしまうかもしれない。


しかしよくよく観察していると、ある一時点に特定の一箇所において灯火に集まる蛾の種類というのは最初から捉えきれないと諦めるほどの種数ではないことがわかる。確かに日本産の蛾の全種数は6000種類を超える膨大な量だが、目の前に白幕に集まっているのは多くてもほんの150種類〜200種類程度だろう。


また非常に重要なことだが、この200種類のうちのほとんどは、個体数という観点においては取るに足らない程度のものだ。場を占拠するほど大挙して押し寄せてきている蛾はせいぜい30種類くらいのことが多いのではないだろうか。
つまりこの30種類のCommon SpeciesもしくはVery Common Speciesを確実に把握しておけば、場合によっては全個体数の50%以上を把握できることになるだろう。


つまりこの日、この写真を傍らに用意してこの26種類を正確に把握していたならば、この日のライトトラップに集まった蛾のうち(個体数的に)半分以上は把握できたことになる。もちろんこれら以外にも蛾はたくさん来ているわけだが、まずはこの26種類を覚えれば良いだろう。

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去年採ったお気に入りの蛾:ムーアキシタクチバ

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ムーアキシタクチバ Hypocala deflorata deflorata (Fabricius, 1794)
晩秋の天狗高原で採集。この日は天気が悪く、風も強かったのでそろそろ片付けようとした時に最後の最後に飛来。幼虫はカキノキ、マメガキなどを食べる。


このムーアキシタクチバで同定済みの白バック写真が512種類目。昨年までに撮った写真で未同定のものをひねり出して現在650種類というところか。800種類くらいまでは何とか頑張れそうな気がするがその後はおそらく伸び悩むだろう。

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去年採ったお気に入りの蛾:ニッコウアオケンモン

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ニッコウアオケンモン Nacna malachitis (Oberthür, 1880)

緑色をした蛾は基本的に全て好きだが、その中でも特に好きなのがこのニッコウアオケンモン。よく似たスギタニアオケンモンはどこででもよく見るがニッコウアオケンモンはそれほど多くない。写真は夏の天狗高原で撮影したもの。幼虫はどちらもシソ科の植物を食べて育つ。

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去年採ったお気に入り蛾:カトカラの仲間


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昨年見られたカトカラ(キシタバの仲間)。このうちベニシタバは昨年見られなかったので一昨年の写真を使っている。


Catocala_rear_side

キシタバの仲間はどれも綺麗で魅力的な種類だが、「好きな蛾は?」と聞かれて「カトカラ(キシタバの仲間)です」と即答するのも考えものだ。


なんというか、いかにも素人っぽい。


実際に素人か素人じゃないかはこのさいどっちでも良いが、プライドの高い私としては「素人っぽく見られる」のが我慢できない。どうしても人から「こいつわかってるな」という評価を得たい。


しかし実際にカトカラは好きだ。

そりゃそうだよ綺麗だし。


しかし昔は「カトカラなんて」と見下した発言をしてしまった前科もあるだけに今更やっぱり好きですなどと素直に言えないので今でもやっぱり表面上はカトカラに興味がないふうを装いながら生活している。「好きな蛾は?」と聞かれたら「そりゃやっぱりカト・・・いや、シャチホコガです」と言うことにしている。シャチホコガもややミーハーな感はあるが、「エダシャクの仲間が好きです」というといかにも玄人ぶっている感じがして嫌味っぽいし、ミクロレピまでいくとマニアック過ぎる。だから中間(?)をとってシャチホコガ。シャチホコガは実際綺麗だし、珍品もいるし、ある程度種数もあってミーハー過ぎず、マニアック過ぎず、「わかってる自分」、「通な自分」を演出できる。うんうん、間違いないな。自分からどんどん生きにくい世の中にしていくのが意地っ張りの特徴である。



表面上は「カトカラなんてミーハーな蛾は興味がありません」と装うか、そうでなければ「あらゆる蛾を追い求めた結果、俺くらいになると"一周して"やっぱりカトカラに戻ってきた」くらいの態度が望ましい(嫌味にならない感じでさらりと"一周して"を付け加えて言うところがポイントだよ)。



※ここまで個人の感想です

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去年採ったお気に入りの蛾:アカシャチホコ

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アカシャチホコ Gangaridopsis citrina (Wileman, 1911)
昨年初夏の天狗高原で見つけた美しいシャチホコガの仲間。四国では標高1,000m以上の山地で見つかる。幼虫はマンサクしか食べない偏食家で、単食性のためか非常に稀な種でめったに見られない。翅を広げていたので最初はキリガの仲間か何かかと思った。20:30ぐらいに突然飛来し、あっという間に闇夜に消えていった。

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去年採ったお気に入り蛾:カレハガ

昨年、合計で16回ライトトラップに行っていた(うち天狗高原が7回)。

そのうちお気に入りの蛾をいくつか紹介したい。

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カレハガ Gastropacha orientalis Sheljuzhko, 1943

ライトトラップに行くとギンボシカレハやマツカレハ、ヨシカレハなどのカレハガ科の蛾が多く集まる。しかしただのカレハガは案外採れない。都会派の虫なので普段ライトトラップをするような山地には生息していないのだろう。本個体は標高600mほどにある久万高原町のコンビニに来ていたもの。カレハガの仲間はどれも子豚のようにずんぐりしていて愛らしく、つぶらな瞳をしている。そして何と言っても「ひれ」がいい感じ。

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蛾の白バック写真撮影方法のあれやこれや(2)

白バック写真に限らず、デジタルカメラでの写真撮影はカメラ側だけでは完結し得ないものだと考えている。

カメラで実際に撮影して「半分」。あとの半分はPhotoshopで編集し、パソコン上で完成させる。


Photoshopは今更説明することもないが、Adobe社の販売している高機能な画像編集ソフトのことで、これを使って写真の編集を行う。


Photoshopは高機能な反面、価格が高いことでも有名だが、学割(アカデミックパック)を買うと比較的安価に購入できるのでオススメだ(・・・というか正直個人で定価購入する人がどれほどいるのだろうか)。


現役の学生や教職員はAdobeのサイトから申請して普通に購入すればいいが、そうでない人でもAdobeと提携しているオンラインのデザインスクールなどの会員になることで誰でも簡単に学生価格で購入することができる。


当然Photoshopの本体代金とは別にデザインスクールの会員費が必要になるが、1講座受講するのにせいぜい5,000円から10,000円程度なので、気にするような額でもない。というのもこうすることで定価131,250円のPhotoshopがアカデミック版価格の37,590円で購入できるからだ。オンライン講座自体がまったく不要だとしても10,000円出して10万円割引のクーポン券を買ったものと割りきって考えればお得なものだ。価格は通信講座によってまちまちだが、インターネットで調べると通信講座とPhotoshop本体とのセット価格で32,300円というものもある。


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いきなり10万円くらい安くなるので「・・・ホントに大丈夫か?」と不安になる。




それでも決して安い金額ではないが、デジタル画像を扱う上でどうしても必要なものなので必要経費と割り切り、新しいレンズを1本買ったと思うことにしよう。30,000円ではそれほど良いレンズは買えないが、Photoshopの価値はレンズ1本どころの騒ぎではないので絶対にお得だと思う。30,000円強の値段をどう考えるかは人それぞれだろうが、写真が好きな人なら短期間で償却できる金額なのは間違いない。



よく誤解されているがPhotoshopとPhotoshop Elementsは別物だが、アカデミックパックは通常版と機能的な差はまったくない。価格が安いだけで一旦登録してしまったら通常版と見分けがつかない。


ただしライセンス上の関係で購入した本人しか使えないため、不要になったからと言って他人に譲渡することはできない(つまり一旦登録してしまったらヤフオクなどで中古として売ることができない)ので注意が必要だ。


また重要なことだがあと一ヶ月ちょっと、今年の4/25でAdobe Creative Suite(CS)シリーズは販売を終了し、以降は月額課金制のCreative Cloud(CC)シリーズに完全移行するので、現在のCSシリーズ(様々なソフトウェア群)のPhotoshopの最新バージョンであるPhotoshop CS6(Photoshop13)も購入することができなくなる。月額課金制になっても学割の制度はあり、かなりお得な価格ではあるが、個人的にはやはり買い切りのものの方が精神衛生上良いので購入を検討されている方はお早めに。



ちなみに私が使っているのはMac版のPhothoshop CS5で、単体ではなくAdobe Design Standardというソフトセットで購入した。CS5から追加された「境界線を調整」と「塗りつぶし(コンテンツに応じる)」という機能が白バック写真を編集する上でとても便利だ。

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ムナコブクワガタ

Rhyssonotus_nebulosus
ムナコブクワガタ Rhyssonotus nebulosus Kirby 1818
クワガタムシはスマートな感じの種よりもこういった「ボテ」っとした感じのズングリムックリの種のほうがカッコイイ。



小学生の頃読んだ小学館の「世界のカブトムシ・クワガタムシ図鑑」に載っていて憧れだった虫のひとつ。この図鑑はなかなか買ってもらえなかったが、「自転車に乗れるようになったら」という約束のもと、親に買ってもらった本だ。自転車に乗ることにまったく興味はなかったがこの虫のおかげで今も自転車に乗れている。思えば私を歯医者さんに連れて行くために親はいったい何冊の図鑑を買ったことだろう。

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紅葉した落ち葉の白バック写真

11月に天狗高原に行った際、ライトトラップに何も来なくて暇だったので地面に落ちていた紅葉した落ち葉を白バック写真で撮影してみた。

虫以外のものでも白バックで撮影してみると案外面白いかもしれない。




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雨に濡れた落ち葉。あたりは真っ暗で何も見えなかったが、きっとあの時周囲の山々は美しく色づいていたのだろう。足元のちっぽけな落ち葉から見えない紅葉を想像して楽しんだ。 

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天狗高原で秋に採集されたクロモンシタバ

昨年最後のライトトラップで見られたクロモンシタバ。


以前市内で見つけていたので初見のような感動こそ薄れたが、当時と比べると白バック写真の技術が改善されているので再び写真に撮れてよかった。

ちなみに前回見つけたのは♂個体だったが、今回見つけたものは♀の個体のようだ。クロモンシタバは雌雄で後翅の黒帯の太さが大きく違い、太くくっきりしたものが♀になる。



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クロモンシタバ Ophiusa tirhaca (Cramer, 1777)


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蛾の白バック写真撮影方法のあれやこれや

白バックで写真を撮る際、腐心したのは虫をのせるステージに何を使うかだ。


要するに背景が白く写ればいいわけで、最初は印刷用の真っ白な光沢紙を土台として使用していたのだが、生きた虫を紙の上にのせると虫の体液やフンですぐに汚くなるし、野外で使う場合は湿気にも弱く、困っていた。特に蛾の場合、野外での撮影が基本になるのでこれは問題だった。



とはいえ代わりの背景に何を使うか思いつかなかったのでしばらくは光沢紙を使って撮影していたのだが、動きの鈍い虫ならともかく、地面を高速で動き回るような虫の場合、一瞬でも目を離すとあっという間に紙の上から逃亡し、シャッターを切っても白い紙だけが写っていることがよくあった。




困ったのはアフリカでフンコロガシの白バック写真を撮ろうとした時だ。




フンコロガシという生き物は想像ではもっと牧歌的に「・・・よいしょっ、・・・よいしょっ」と雄大なアフリカの大地をのんびり糞球を転がしているものだと思っていたのだが、生まれて初めて見た現実のフンコロガシは周りじゅう敵だらけのサバンナを目にも留まらぬ早さで玉を転がしながら疾走し、1秒たりともじっとしていてはくれなかった。



当然そんなフンコロガシを紙の上にのっけてもじっとしていてくれるはずもなく、紙の上に置いてさあ写真を撮るぞとファインダを覗いた瞬間にはもうロケットスタートで憧れの虫ははるか彼方に糞球とともに去ってしまっていた。


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彼方に去っていくフンコロガシ。逃げるときも決して自分の財産を見捨てないのはさすがだとしか言い様がない。






そこで苦肉の策として登場したのがその時たまたま机の上にあったキャンプ用の白いプラスチックの深皿だ。


この皿の上にフンコロガシをのせて撮ると、高さのある深皿の縁に糞球があたって進まなくなり、足元もツルツル滑るらしく、その場から逃げられなくなった。



それでも当然じっとしているわけはなく、ルームランナーで運動するようにその場で高速の足踏み運動を続けていたが、ステージ上からいなくなりさえしなければ1/250秒を切り取るシャッタースピードの前ではその動きは止まっているに等しかった。
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食事用の皿の上に虫と動物の糞をのせるのはお上品を旨とするわたくしとしては気分的にやや憚られたが、その問題は自分のものでなく、人の皿をこっそり使用することで万事遺漏なく解決した。




そんなわけでそれ以降、白バックの撮影には白いお皿を使うことにしている。


室内の撮影での撮影の場合なら光沢紙などの白い紙を使ったステージでも問題はないかもしれないが、特に野外に持って行く場合にはこの白い皿がさまざな点から有効だった。以下にその有用な点をひとつひとつ紹介していきたい。




■雨・水濡れに強い

最近ハマっている蛾の白バック写真は自宅で撮影するのではなく、ライトトラップをしながら飛来した蛾をそのまま野外で撮影する。甲虫の場合、ケースにしまって帰宅後にゆっくり撮影するということも可能だが、こと蛾に関しては鱗粉が剥げてしまうので生きたまま長時間きれいな状態を維持するのが難しい。外に紙を持っていく場合に一番困るのが水濡れだ。コピー用紙や光沢紙を白バックのステージとして使う場合、そもそも雨が降ったらあっという間にダメになるし、晴れていても野外の場合ちょっとした水滴や夜間の冷えた空気の中で周囲の湿気を吸ってフニャフニャになることがよくある(というかほぼ間違いなくそうなる)。お皿の場合でも雨や水滴で濡れることはあるが、濡れたら乾いた布で拭えば良いのでお手軽である。

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困ったことに天気が悪いのはライトトラップ自体にとっては必ずしも悪条件とは言えないのでよほどの大雨でない限り傘をさしてそのまま続行する場合が多い。このような条件下で紙をステージに使うのはほとんど不可能だ。








■汚れからのリカバリが容易。

これは前述の内容と類似するが、ステージ上が蛾の鱗粉や虫の体液、フンなどで汚れてしまったら紙のステージの場合はそのつど取り替えるしかないが、お皿の場合乾いた布で拭けばすぐに解決する。特に蛾の場合、ステージが鱗粉で汚れることは日常茶飯事なので、できれば一種類撮影するごとに面倒臭がらずに丁寧に拭くことが大切である。なので乾いたタオルなどを常に傍らに用意している。


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鱗粉まみれになってしまったお皿。常にステージ上を清潔に保つことが肝要であるなどと高説をたれたものの、現実的には面倒くさくてそのまま撮る場合が多い。虫体の影に致命的な量の汚れがない限りは周囲がどれほど汚れていようとPhotoshopどうとでもなる。この写真もギリギリ許容範囲内だ。






■虫が逃げない。


これも前述した通り。白バック撮影に使うのは標本ではなく、生きた虫だ。カメラの設定に気をとられて気づいたら虫がステージ上から逃げ出していることがよくあるが、深さのあるお皿の場合、完全とは言いがたいまでもある程度は虫の逃亡を防ぐことができる。また経験上、蛾は平坦な場所に置かれるよりも足元に少し勾配があったほうが落ち着くらしく、皿の上にのせてやると平面部をひとしきりうろついた後、ちょっと縁を登って皿の辺縁部にスッととどまることが多いように思う。むろん飛ばれたらそもそも意味が無いし、逃げるときは逃げるのでなんとも言えない部分もある。


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皿の辺縁で動きを停止した蛾。こういう垂直な場所のほうが落ち着くのだろうか。「さあ写真を撮ってくれ」と言わんばかりに静止してくれるのはありがたいがそこで止まられるとフレームアウトしてしまう。





■背景が綺麗にとぶ、かつ美しい影が得られる。

白い普通のコピー用紙を使う場合、撮影しても背景のザラザラが気になる。表面がツルツルの光沢紙の場合でも紙自体の光の反射が強すぎて好みの光沢が出ない時がある。反射はストロボ光の入射角を工夫することでかなり改善されるが、全体的にはどうも納得できなかった。これもお皿で試したところ、かなり満足の行く結果が得られた。不必要にざらつかず、かつ過度の反射も抑えられ、バックがある程度均質な状態にできるのならば、そのあとはPhotoshopの仕事になる。


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得るべきは「綺麗な写真」ではなく、Photoshopに渡した時に「綺麗になる可能性のある写真」であり、完全にPhotoshopでの修正を前提とした写真。決してカメラだけで写真を完結させようなどとはゆめゆめ考えてはならない。この考えはそれこそ蛇蝎の如く嫌われるが、それでいい。私はカメラが好きな以上にPhotoshopが好きなんだから。




さて、以上のようないくつかの利点があって白いお皿を白バック撮影のステージとして使い始めたわけだが、白いお皿なら何でも良いというわけではない。


最初キッチンの要らない皿を適当に使っていたのだが、陶器製の普通のお皿だと一見真っ白に見えても撮影後に拡大してみると表面に釉薬のごく細かい気泡が写り込んでしまった。これは非常に見苦しい。

下の写真を見てほしい。

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普通の陶器のお皿で撮影したゴマフリドクガの写真。一見すると問題ないように見える。


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拡大して見るとすぐに問題に気がつくだろう。表面に無数の釉薬の気泡が見られる。





白バック撮影で最も大切なのは虫本体よりも、むしろその影になる。


白い背景にぽつんと佇む虫に対し、その足元にボンヤリと美しい陰影を出すのが最大のポイントだと考えている。虫本体よりも影を綺麗に写すことを考えればきっと良い感じの写真になる。

しかし陶器の皿の場合、その肝心の影に気泡が写り込んでしまい、影にザラザラとした余計な質感を与えてしまっている。

そこで新たに適切な素材の白いお皿を探したのだが、値段の大小で気泡のキメの細かさに大きな差が出るものの、陶器製のお皿だと結局どれも完璧とは言えなかった。しかし白バック撮影に使う最高の素材のお皿が見つかった。

それが現在も使っているフランス製の強化ガラスでできた白いお皿である。


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白バック写真の撮影に適した白いサラダボール


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野外では深皿と平皿の二枚を状況に応じて使い分ける。



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強化ガラス製の皿を使って撮影したゴマフリドクガ。




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拡大してもその影には気泡が見られない。




現在使っているこのお皿はフランスのアルク・インターナショナル (ARC International
 ) http://jp.arc-intl.com/home.aspx という会社の製造したもので、全面に高級な物理強化ガラスが使われている。インターネットで調べたところ、このお皿は製造工程で高温の状態から風冷強化という方法で一気に冷却することにより表面上に強力な保護膜を作ることで製造されるらしい。この表面の滑らかな保護膜が白バック撮影に非常に適していた。


形状は一般的な白の深皿なのでシチューを入れるなどして使っても良いのだが、とにかく白バック写真を撮るためにあるんじゃないかというくらい素晴らしく滑らかな質感の影が得られる。

このおフランス製の高級皿の入手方法であるが、一般のお店には売っていないので入手方法は限られる。ニトリには売ってないし、売っている店があったとしても結構なお値段がするだろう。



だが我々日本人には年に一回、このお皿をいとも簡単に、しかも実質的に無料で手に入れる方法がある。このお皿はあの有名なお祭りに参加することで必ず得られる。


日本人なら誰もが知る、毎年恒例のあの奇祭である。






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今年もやってます




皿を得るために必要なのはただひとつ、25点分の点数シールだけだ。



なお、どうしてもパンが嫌いという人はヤフオクで「山崎春のパン祭り 皿」等で検索すると普通に購入することができる。


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