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20141122 晩秋の天狗高原ライトトラップ 1320m地点

晩秋の天狗高原へ灯火採集に出かけた。

昨年11/11に天狗高原に来ているが、その時は天気に恵まれず、冷たい雨と風にあおられ散々だった。それでもその時クロモンキシタバとムーアキシタクチバを撮っている。特にムーアキシタクチバはもう一度写真に撮りたい。

天狗荘から600m地点で崖崩れがあったらしく、愛媛県側からは猪伏林道を上がれなくなっていた(正確には上がれるが高知県側には抜けられない)ので地芳峠の方から姫鶴平を経由して天狗高原へ。

天狗荘の前から猪伏林道へ下る道に通行禁止を示す簡易のテープが貼られていた。

しかたがないので車はここに止め、猪伏林道を少し下って良さそうな場所を探す。

車から300mほど下ったところ(標高1320m)で灯火採集を行った。

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Map

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いくら高圧とはいえ、しょせんはハンディライトなので指向性が強すぎるのが欠点。

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今回HIDハンディライトとは別に20Wの誘虫ランプを投入した。電源は20Aのリチウムイオンバッテリ。

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クリップオンのスパイラル型誘虫ランプを三脚に取り付けている。
通常、灯火採集では採集効率を上げるために水銀灯+ブラックライトを組み合わせて使うが、HIDハンディライトもそれに近いような使い方をするべきなのだろうか。効果のほどはまだよくわからない。

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以下、本日ライトに集まった蛾の紹介。

Diarsia_canescens
オオバコヤガ Diarsia canescens (Butler, 1878)
ほんのり紫色の影が目の前を横切るとドキッとする。ムラサキミツボシキリガが欲しいんだ。さすがにもう時期が遅い。この場所はシナノキ食いの少ないカバイロミツボシキリガがよく採れる。

Alsophila_japonensis
シロオビフユシャク Alsophila japonensis (Warren, 1894)
たくさん来たフユシャクの仲間。この寒さでも軽快な動きを見せ、耐寒性能の高さがうかがえる。

Conistra_castaneofasciata
ゴマダラキリガ Conistra castaneofasciata (Motschulsky, 1861)
初見のキリガ。前から撮りたかったやつだ。


Eudocima_tyrannus
アケビコノハ Eudocima tyrannus (Guenée, 1852)
飛んできた当初はバタバタと大暴れしていたが、やがてコロッと死んだように動かなくなってしまった。この時期外気温が低いのでうっかり翅を休めていると筋肉が冷えて動かなくなり、飛ぶまでに時間がかかってしまう。

Hemiglaeacostalis
キマエキリガ Hemiglaea costalis (Butler, 1879)

Inurois_membranaria
クロテンフユシャク Inurois membranaria (Christoph, 1881)


Meganephria_funesta
ホソバハガタヨトウ Meganephria funesta (Leech, 1889)
この時期だけ見られるヨトウガの仲間。

Nothoporinia_mediolineata
ナカオビアキナミシャク Nothoporinia mediolineata (Prout, 1914)

Nyctycia_strigidisca_owadai
ヒマラヤハガタヨトウ Nyctycia strigidisca owadai (Yoshimoto, 1988)
違うかもしれない。このへんの仲間はわかりづらい。


Oraesia_excavata
アカエグリバ Oraesia excavata (Butler, 1878)
寒い時期でもよく飛んでくる。


Palpita_nigropunctalis
マエアカスカシノメイガ Palpita nigropunctalis (Bremer, 1864)

Ptilophora_nohirae
クシヒゲシャチホコ Ptilophora nohirae (Matsumura, 1920)
ヒゲがフサフサしていないのが雌。本種は非常によく採れるが、四国ではより珍しいエゾクシヒゲシャチホコが欲しい。分布が重なっているらしいので1頭1頭ドキドキしながら見てみるが、やっぱり全部普通のクシヒゲだった。


Rhynchaglaea_scitula
チャマダラキリガ Rhynchaglaea scitula (Butler, 1879)

Sugitania_clara
ヤマノモンキリガ Sugitania clara Sugi, 1990
この日一番多く飛来したのがこのキリガ。

Telorta_edentata
キトガリキリガ Telorta edentata (Leech, 1889)
少し前までは大量に飛来していたキトガリキリガもほとんど飛んでこなくなった。

本日灯火採集にやって来た蛾のまとめ。
Moth_at_late_autumn
秋の蛾、特に晩秋にこのような高標高地で採れる種類は色合いが枯れ葉のような地味なものが多い。ただ形の面白さや地味ながらも味わい深い雰囲気がしてそれはそれで楽しめる。夏場の灯火採集にようにおびただしい数の蛾が襲来するといった感じでもなく、ポツポツとやってくるものを1頭1頭じっくり見れるのもこの時期ならでは。時間が許すなら泊まりで来てコンロで焼いた安っぽいソーセージをウイスキーでやりたいところ。

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コメント

この時期の天狗は全く未経験ですが、見たこともないメンバーがやってきてますね。

投稿: KAGE | 2014年12月 1日 (月) 09時16分

アホほど寒かったです(ヽ´ω`)
天狗高原は今のところ12〜3月を除いて全てのシーズン来ていますね。
たぶん私の人生で一番通っている採集地です。

投稿: たきぽろりん | 2014年12月 2日 (火) 01時21分

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