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2017年10月

愛と憎しみのトビイロケアリ Lasius japonicus (Santschi, 1941)

Lasius_japonicus
トビイロケアリ Lasius japonicus (Santschi, 1941)

窓枠の隙間からよく入ってくる。

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日本産キノコハネカクシ属(Lordithon)全22種+未記載種2種

この前別府峡に行ったら久しぶりにキノコからキノコハネカクシ(Lordithon)の仲間を採集した。

Lordithonはハネカクシにしては非常に珍しく、誰でも絵合わせ同定だけで属内の日本産種、全22種類を簡単、確実に種同定することができる。

厳密にはまだ未記載種と思われる種類が2種類おり、これは日本中の誰にも同定できないが、よほどの虫屋でなくてはこの2種類はまず採集できないので基本心配いらない。

Lordithon_japonicus

ニホンキノコハネカクシ Lordithon japonicus (Sharp, 1874)

Lordithon_pallidiceps
ニセハネモンキノコハネカクシ Lordithon pallidiceps (Sharp, 1888)

以下に日本産種を全て図示するので同定の参考にしていただければと思う。

よく見れば簡単に全種同定できるはずだ。





Japanese_lordithon
日本産キノコハネカクシ属(Lordithon)全22種+未記載種2種

以下に属内の20種類に関して代表的な個体差の例を図示する。

昔に作った図版なので画像が粗いのと、Fireworksをよく使っていた影響でフォントがArialになっているは我慢して欲しい。

Lordithon2

Lordithon3

Lordithon4

Lordithon5

Lordithon6

また私が至極個人的に思う「レア度」を以下に表記する。

普通種が☆1で、頂点は☆5。

☆3は頑張れば山で普通に採れる可能性がある。それ以上は基本運任せ。

Japanese_lordithon_marked

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20170319 徳島県高の瀬峡ライトトラップ(5)

引き続き、早春の高の瀬峡で灯火採集で得られた虫の紹介。今回で5回目で最終回。

Tephritinae
ケブカミバエ亜科の仲間 Tephritinae sp.

Acleris_platynotana
フタスジクリイロハマキ Acleris platynotana (Walsingham, 1900)

Araneus_pentagrammicus
アオオニグモ Araneus pentagrammicus Karsch, 1879

Biston_robustus
トビモンオオエダシャク Biston robustus robustus Butler, 1879

Campiglossa_hirayamae
ヒラヤマアミメケブカミバエ Campiglossa hirayamae (Matsumura, 1916)

シモフリシマバエ(下の写真参照)によく似ている。

Homoneura_euaresta
シモフリシマバエ Homoneura euaresta (Coquillett, 1898)
※参考(20160327日高村)

Depressaria_irregularis
デコボコマルハキバガ Depressaria irregularis Matsumura, 1931

Oxyopes_salticus
ササグモ Oxyopes salticus (Hentz, 1845)

Trigonidium_cicindeloides
クロヒバリモドキ Trigonidium cicindeloides Rambur, 1838

Xylena_nihonica
ハネナガモクメキリガ Xylena nihonica Höne, 1917

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愛と憎しみのヤスデの仲間

Paradoxosomatidae_2
ヤケヤスデ科(Paradoxosomatidae)の仲間

アカヤスデ Nedyopus tambanus (Attems, 1901)
ヤンバルトサカヤスデ Chamberlinius hualienensis Wang,1956
ヤケヤスデ Oxidus gracilis (C.L.Koch, 1847)

普段は腐葉土の中や落ち葉、枯れ木の下でひっそりと暮らしているが、土中の水分含量を察知しているらしく、雨が降ると地表に現れ、時として大集団になる。

ムカデと違って直接的な害は特にないが、いかんせんどれもこれも臭い。

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愛と憎しみのオオクロヤブカ Armigeres subalbatus (Coquillett, 1898)

Armigeres_subalbatus
オオクロヤブカ Armigeres subalbatus (Coquillett, 1898)

大型の藪蚊の仲間。触角がフサフサなのでオス。

大きなボウフラがいたので何になるかと思って飼っていると本種になった。

チカイエカが浄化槽内など非常に汚れた場所で湧くのに対し、本種はさらに汚れた場所で育つことができる。

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愛と憎しみのクロハネビロチョウバエ Brunettia spinistoma Tokunaga & Komyo, 1954

Brunettia_spinistoma
クロハネビロチョウバエ Brunettia spinistoma Tokunaga & Komyo, 1954

上品な黒色でなんとも美しいチョウバエの仲間。排水溝などからは出ないが、外周でよく見る。

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マルトビムシ科の仲間 Sminthuridae sp.

Sminthuridae
マルトビムシ科の仲間 Sminthuridae sp.

虫採りに行きたいけど雨ばっかり・・・


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越智町コスモスまつり

日曜日はあいにくの空模様だったが、前から気になっていた越智町のコスモスまつりが最終日だったので行ってみた。

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せっかく来たので帰りに横倉山自然史博物館に寄り道。初めて入ったがすごく綺麗な博物館。

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寒いし白菜の値段がこなれてきたので夕食は早速お鍋にした。


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愛と憎しみのコクヌスト Tenebroides mauritanicus (Linnaeus, 1758)

Tenebroides_mauritanicus
コクヌスト Tenebroides mauritanicus (Linnaeus, 1758)

貯穀害虫界の中でも巨大な種類。

モドキ等ではない本家の穀盗人だが、意外とマイナーな虫であまり見ない。

幼虫はカッコウムシの幼虫によく似ているので同じ系統なのだろう。

貯穀害虫というよりも他の貯穀害虫を襲って食べているだろう生態もカッコウムシっぽい。

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20170319 徳島県高の瀬峡ライトトラップ(4)

早春の高の瀬峡での灯火採集で得られた虫の紹介。今回で4回目。

Caeciliidae
チャタテムシの仲間 (ケチャタテ科の仲間 Caeciliidae sp.)

Daddala_lucilla
ハガタクチバ Daddala lucilla (Butler, 1881)

Dioxyna_bidentis
オオセンダングサミバエ Dioxyna bidentis (Robineau-Desvoidy, 1830)

Egira_saxea
ケンモンキリガ Egira saxea (Leech, 1889)

Gelechiidae
キバガの仲間? Gelechiidae sp.

Icheumonidae
ヒメバチの仲間 Icheumonidae sp.

Rhynchaglaea_scitula
チャマダラキリガ Rhynchaglaea scitula (Butler, 1879)

Teratoglaea_pacifica
エグリキリガ Teratoglaea pacifica Sugi, 1958


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愛と憎しみのハリアリの仲間(Ponerinae)

Pachycondyla_chinensis
オオハリアリ Brachyponera chinensis (Emery, 1895)

Cryptopone_sauteri
トゲズネハリアリ Cryptopone sauteri (Wheeler, W.M., 1906)


地中にいる分には何の問題もないのだが、7月〜9月くらいにかけて羽アリが大量発生する。

厄介なことに意地でも外に出ようとするため、侵入源と考えられる床面のクラックを補修剤でガチガチに固めても僅かな間隙をついてどこからか現れる。またクラックは潰しても潰しても別の場所から必ず現れる。

巣は基礎より下の地下、もしくは地下に埋まっている腐朽材にあり、コア抜きしない限り叩けるような薬剤量は浸透せず、羽アリが飛び出すのは深夜だけで昼間は決して姿を見せないためそもそもどこに巣があるのか正確な位置が特定できない。

毎年必ず同じ時期に出るためその時期は素知らぬ顔をしている。

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別府峡 秋のキノコムシ採集

三連休の最終日は別府峡に出かけた。

秋になりキノコが良い時期になってきた。

昼の別府峡に昆虫採集に来るのは初めて。

紅葉はまだまだだが、沢沿いの風が涼しく気持ちが良い。

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適当な沢で落ち葉を篩ったり、倒木の樹皮を剥がしたり、キノコをむしったり。

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ヒメオオキバハネカクシ Oxyporus basicornis Cameron

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愛と憎しみのデオケシキスイ属の仲間3種類 Carpophilus spp.

堆積した劣化穀粉でわいていた微小甲虫を見ていると、3種類のデオケシキスイ属(Carpophilus)がいるのがわかった。今回紹介する3種類は全ての個体が同じ場所から同時に得られている。

新しい穀粉からはまったく見つからず、完全に劣化し、カビの生えたような残渣から大量に現れる。おそらくカビを食べているのだろう。そんなになるまで放っておくほうが悪い。



Carpophilus_truncatus
コメノケシキスイ Carpophilus (Myothorax) truncatus Murray, 1864


Carpophilus_truncatus_larve
コメノケシキスイの幼虫と蛹 Carpophilus (Myothorax) truncatus Murray, 1864

何になるのかと思ってしばらく飼育していたら、そうかお前がお前だったのか。

Carpophilus_marginellus
クリイロデオキスイ Carpophilus (Semocarpolus) marginellus Motschulsky, 1858

Carpophilus_marginellus_larve

クリイロデオキスイの幼虫 Carpophilus (Semocarpolus) marginellus Motschulsky, 1858

結構大きく、よく目立つ。Tachinusっぽい。

劣化穀粉のほか、なぜか浄化槽でよく出るので困る。



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ガイマイデオキスイ Carpophilus (Myothorax) dimidiatus (Fabricius, 1792)


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筆山公園昆虫採集

先週の日曜日は遠くまで出かける時間がなかったので昼から近所の筆山公園に出かけて朽木の樹皮をめくったりして虫を探した。

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愛と憎しみのチャタテムシの仲間 Psocodea sp.

Psocodea
チャタテムシの仲間 Psocodea sp.

カビの生えた土をタッパーに入れていたら出てきた。

せめてもう少し種類がわかるようになればなあ。図鑑がほしい。

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愛と憎しみのクキイエバエの仲間 Atherigona sp.

Atherigona

クキイエバエの仲間 Atherigona sp.

やや小型のイエバエ科の仲間。

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クキイエバの仲間の幼虫と蛹と羽化後の蛹殻。

そうか、お前がお前だったのか。

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20170319 徳島県高の瀬峡ライトトラップ(3)

引き続き、早春の高の瀬峡での灯火採集で得られた昆虫の紹介。今回で3回目。

Anorthoa_munda
スモモキリガ Anorthoa munda (Denis & Schiffermüller, 1775)

Collembola
トビムシの仲間 Collembola sp.

Lithophane_nagaii
コケイロホソキリガ Lithophane nagaii Sugi, 1958

Lithophane_rosinae
カタハリキリガ Lithophane rosinae (Püngeler, 1906)

Macroglossum_saga
クロホウジャク Macroglossum saga Butler, 1878

Micromus_calidus
アシマダラヒメカゲロウ Micromus calidus Hagen, 1859

Pylargosceles_steganioides
フタナミトビヒメシャク Pylargosceles steganioides steganioides (Butler, 1878)

Sepedon_sauteri
ヒゲナガヤチバエ Sepedon sauteri  Hendel, 1911

Sugitaniella_kuramana
クラマトガリバ Sugitaniella kuramana Matsumura, 1933



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シロマダラの幼蛇

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シロマダラ Dinodon orientale (Hilgendorf, 1880)の幼蛇
近所の山でシロマダラの幼蛇を見つけた。大きめのミミズくらいの大きさだが、とても綺麗な模様。蛇は基本的に苦手だが、これくらいなら怖くない。

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