ボルネオ島 キナバル山の昆虫(2) カレハガの仲間 Trabala irrorata Moore, 1884
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昨年の夏に行った北海道での灯火採集で得られた虫を紹介していきます。
記念すべき初めての北海道の灯火採集は三国峠で、と決めていた。
特にこれといった目的があるわけではないが、せっかくなのでぜひ大雪山国立公園の真っ只中、北海道の国道最高地点(標高1,136m)である三国峠で灯火採集をしてみたい。
三国峠で灯火採集を行うことを前提に、後付けで旅行の計画を立てていく。
宿に荷物を置いて夕食を食べた後、一時間以内で三国峠にたどり着くのが理想だ。
夏場で日が長いとは言え、遅くとも8時までには現場に着いておきたい。
初めてでまったく土地勘のない場所なので、周辺の環境確認のため薄暮くらいの時間には現地でスタンバイしておくのが理想と言えば理想だが、宿で夕食を食べることなどを考えると実際には時間的になかなか難しい。
これは毎年悩みのタネなのだが、実際採集のことだけを考えればコンビニでおにぎりでも買って採集しながら食べれば十分なのだが、それでは奥さんが気の毒だ。
三国峠にもっともアクセスしやすい場所ということで、糠平温泉に宿をとった。
また、高知から北海道に発電機などの重量機材を宅急便で送っているため、その荷物もどこかで受け取らなくてはいけない。
あらかじめ宿に荷物を送っておいて受け取ることもできるが、それでは空の発電機に給油ができない。
糠平温泉周辺に夕方営業しているガソリンスタンドがない。
時間的ロスを少なくするため
荷物受け取り → ガソリンスタンド → 宿 → 目的地(三国峠)
がこの順番で並んでいなくてはいけない。
考えた結果、高知から荷物は「ヤマト運輸 十勝士幌センター」に陸送指定で送り、受け取り後に士幌町内のガソリンスタンドで給油、その後糠平温泉の宿に荷物(と奥さん)を置いた上で、いよいよ一人三国峠へと向かった。
当日は道内は朝からあいにくの天気で、終始小雨が降りしきり、時折風とともに強く降る。
夕方、宿を出た時点であたりはすでに暗くなっている上に真っ白な濃霧で視界はゼロ。目的地まで一時間はかからないはずだ。時折道路端をキタキツネが走り去って行く。雨がひどい。日がくれた後、ますます雨脚が強まっていく。
だが、なんとなくこの雨は上がるような気がしていた。
私が本気で灯火採集がしたいと思った時、これまで晴れなかった時がない。
必ず晴れると確信し、ますます強くなる雨の中一人レンタカーを飛ばして三国峠へと向かった。
目的の三国峠展望台が見つからずに通り過ぎてしまうほどの濃い霧の中、どうにか到着し、灯火スタート。
到着時、降りしきっていた雨は灯火採集スタートと同時に小康状態になり、やがて止んだ。
予想通りだ。
・・・誤算だったのは、点灯直後から集まりだしたおびただしい数のコケガ・・・あまりの数に、祟り神みたいになってた。
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今回ボルネオ島に新婚旅行に行くにあたり、キナバル山の周辺で2泊する宿を探していた。
新婚旅行ということで、今回は滞在中のホテルもボルネオ島の各地で比較的良い感じのところを選んでいた。
考えてみればこれまで海外では比較的安いホテルに泊まることが多かったため、これはとても新鮮に感じた。
考えてみればそれもしょうがないことで、基本的に虫捕りなどで海外に行った場合、比較的辺鄙な場所に泊まる場合が多いため、結果としてそうならざるを得ない。
いや、お金がないというのも確実にあったが、そもそもの話、宿のランクに対しまったくもって頓着がなく、宿というのはただ雨露をしのげれば十分な存在なのだ。
実際、南京虫がおらず、シャワーの水量が十分で、トイレに鍵がかかればそれ以上のことは特に求めていなかった。
基本的に虫屋の人にはそういう人しかいないため、私も気づけば自然とそうなっていた。
ベッドの下で巨大なヒキガエルが鳴いていたり、1泊300円のドミトリーに泊まったり、TAX逃れの不法宿に泊まったり、お湯どころか水も出なかったり、連れ込み宿に先輩と二人で長期滞在していたのでゲイと噂されたり、おっさんが「Opium70ドル。 Ganjya5ドル。kinokoは10ドル。」とルームサービス的に持ってきたり、そんな感じであった。
しかし今回はまがりなりにも新婚旅行である。
正直私一人であればどうとでもなるが、奥さんが気の毒である。
もちろん今でも金額的な制約はあるが、普段苦労ばかりかけている奥さんのためにもせっかくなので旅行中くらい良い宿に泊まりたい。
せっかくキナバル山にいくのだから、高いことで有名な山麓公園内にあるステラ・グループ支配のロッジに泊まってみたい。
なお公園内の最高ランクのロッジになると一部屋で一泊25万円ほどするそうだ。
さすがにこれは無理だが、「一歩踏み入れたら最後、水すら高い」と言われる公園本部内にはステラグループの経営するロッジが多数ある。
この際、虫のことは忘れよう。新婚旅行として、たまには贅沢な旅行をしても良いではないか。
そんなわけで宿を調べていると、インターネットの予約サイトでふとある宿の口コミが目に入った。何年か前にキナバル山の周辺で泊まったことのある女性からの書き込みだった。
内容はこんな感じ。
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あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いします。
昨年から貝拾いや磯での生物採集にハマっているので暖かくなったら今年もさらに続けて行きたいと思います。個人的にメインフィールドにしている手結住吉海岸を中心に、特に高知にいる間に土佐清水方面への遠征に可能な限り臨みたいところです。
また最近ハエやチャタテムシ、キジラミ等にハマりつつあるのでそれらもあわせて少しづつ進めていければと思います。近所の公園でも十分楽しめるのがこれらの虫の良いところです。
蛾に関しても、昨年は念願だった北海道での灯火採集もできたので、今年はどこに行こうかな。可能であれば憧れの大弛峠に行きたいところですが、ちょっと遠いなあ。
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