カメラ機材・技術

白バック撮影に使用する機材(3)

引き続き、写真撮影に使っている機材の紹介。

【21】 捕虫網
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灯火採集中に飛来してなかなか止まってくれない蛾を捕まえるために使う。また蛾の飛来が一段落した時間の暇つぶしにライトトラップの周囲を適当にスウィーピングしてみると幕まで辿りつけなかった虫がいろいろ採れて面白い。




【22】 ディフューザー(予備含む)
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ディフューザー用に使っているトレーシングペーパー。破れたり、雨や湿気でヘタった場合の予備も含めて複数枚持っていく。
トレーシングペーパーはA4 厚口 75g/㎡のものを使っている。

ディフューザーに関していろいろな素材や様々な形状のものを試しており、現在使用しているものもver.150.1.1くらいなのだが、まだ十分には納得していないので使用しながらより良いものを模索していく。ただ素材に関してはいろいろ使ってみても結局いつもこの厚口のトレーシングペーパーに戻ってくる。



【23】 レンズ
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TAMRON 90mm macroとMP-E 65mmの2本。
蛾の撮影のメインは90mm。ただMP-Eがあると退屈知らず。



【24】 カメラ本体
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本体はEOS 7D(初代)で、ストロボはツインストロボMT-24EXを2灯用 ダブルライトアーム DMM-901に取り付けて使用している。また重量があり不安定になりやすいのでHAKUBA製のブラケット L-H1を取り付けて持ち手にしている。

現在の撮影スタイルだとカメラを持ってウロウロする必要がないので昆虫の撮影にとって重要な要素である機動性を考慮する必要がない。そのためより快適に安定して撮影を楽しむという一点にステを全振りしている。

カメラは正直写せればどんな機種でもそれほど変わらないし、ストロボも光れば十分。ただ光源と被写体との距離、その間のどこにどんなディフューザーを置くかがとても重要になる。前述のトレーシングペーパー製のディフューザーは洗濯バサミを使って取り付けている。

OM-D E-M1 mark iiが欲しい。


【25】 ゴミ袋とビニールテープ
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ビニールテープはいろいろな補修用に。ゴミ袋は突然の雨用。



【26】カメラバッグ
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【1】〜【26】までの全ての機材を中に入れているカメラ用バッグ。がま口のように口がガバッと開くため出し入れがしやすく、また容量もあるので適当に詰め込んでもだいたい入る。
持ちやすくはまったくないが、持ってあまり移動しないのでほぼ問題ない。



以上、撮影用に使っている機材の紹介でした。





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白バック撮影に使用する機材(2)

引き続き、白バック写真の撮影に使用している機材の紹介。


【11】 タッパー・ピルケース
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タッパは小さいものを複数持っていく。タッパ、ピルケースともに100均のもの。
特に夏場などに飛来する虫の数が多く、撮影が追いつかない時などに一時的に保管しておくように使う。蛾は活かしたまま保管するには向かず、優先的に撮影しなくてはいけないので主に甲虫を入れるのに使う。


【12】スティックのり
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どうしても蛾の後翅を見せたい場合の最後の手段として



【13】予備電池(単3)と十徳ナイフ
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ほぼ使わないが、一応いつも入れている。




【14】小物いれ その2
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【8】〜【13】までを入れる小物入れ


【15】懐中電灯 その1
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LED LENSER(レッドレンザー) LEDライト P6.2
特にこだわりがあるわけではなく、単三電池が使え、安かったので買った。
小型でポケットに入れられ、細いので口に咥えて使用できるので気に入っているライト。
フォーカスが調節できる点も良いところ。




【16】懐中電灯 その2
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エナジャイザー LED ランタン 折りたたみ式
置いてランタンとして使えるタイプのLEDライト。単三電池4本〜8本で動く。相当明るいが、わりと電池消費が激しい。半分はストロボの予備電池入れとして使用している。
灯火採集の時は最低でも2個以上のライトを持っていくようにしている。




【17】毒瓶
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中身は酢酸エチル。蛾を入れるので広口のものを使用。底はダンボールとペフ板の二重底にしている。



【18】白いお皿(強化ガラス製)
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白いお皿。ヤマザキ春のパンまつりでもらえるアルクインターナショナルの強化ガラス製のお皿が最適。一見真っ白に見えても釉薬のキメの粗さなどが目立つためこれ以外のお皿は使えない。

ボウルタイプの深皿と平皿の2種類あると便利。基本ボウルタイプの方が虫が逃げにくく、光の回りも良いので使いやすが、特に小さい虫の撮影時は縁が邪魔になるので平皿を使う。




【19】マイクロファイバークロス
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白いお皿は蛾の鱗粉などで汚れやすいため、撮影のたびにこまめに拭く際に使用する。いろいろなタオルを使ったが、洗車用のマイクロファイバータオルが一番良かった。ホームセンターの洗車コーナーで3枚で100円くらいと安い。




【20】一人用のピクニックシートと折りたたみ式座布団
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虫の撮影をしている時は基本ずっと座りっぱなしなのでシートと座布団があるととても快適。


さらに続く。





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白バック撮影に使用する機材(1)

現在私が野外に持って行って白バック写真の使用している撮影機材を紹介していく。

基本的には白い皿の上に虫を乗せてストロボをたけばだいたいそれっぽい写真になるのだが、いろいろとあると便利な機材がある。

【1】ゴリラポッド(小型三脚)
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三脚として使うのではなく、このように広げてお皿を傾けたまま適当な角度で固定する台座に使用する。
最適解でないと思いつつそれなりに便利なので惰性で使っているだけだが、現在までにこれ以上に使いやすいものが見つかっていない。

【2】洗濯バサミ
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ディフューザーの固定用に使う洗濯バサミ。基本6個


【3】ピンセットと絵筆
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ピンセットはつついたり、つまんだりすることで皿上での虫の位置を調整するのに使う。大型の蛾や甲虫の場合は触角や脚を適当で自然な位置に持ち上げることもできる。

そこまで精密さは必要ないのでピンセットは先が繊細すぎないものが良い。


絵筆は非常に重要な機材の一つで、ピンセットと同じく虫をつつくのに使うが、こちらの方がよく使う。微小な虫でも毛の先っちょを使うことで微妙な位置調節が可能。酢エチで蛾を弱らせて撮影する場合、脚がよく翅の下に入り込むので筆の先端でサッと払うようにして整える。また白布に止まっている蛾を優しくつついて皿の上に乗ってもらうのにも必須の道具。

 暗闇の中で灯火採集をしているとよく無くすので目立つように赤いテープを巻き付けている。また無くした場合に備えて必ず予備を持っていく。100均で5本で100円で売っている安物。



【4】ドライバー

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手ブレ帽子のための支えとして使う。より良いものを模索中。


【5】ピント合わせ用のLEDクリップライト
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パナソニック LEDクリップライト ブラック BF-AF20P-K

レンズの先端に取り付けて使用する。ピント合わせの補助に。




【6】ディフューザーの押さえ+クリップライトの取り付け先に使うレンズアダプター
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レイノックスのコンバージョンレンズを取り付けるためのアダプター。レンズは不要なのでアダプターのみディフューザーを押さえるのに使用している。



【7】小物入れその1

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【1】〜【6】までを全て入れている小物入れ。かばんの中でバラバラになってしまわないように。



【8】吸虫管

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小さな虫を捕まえるための吸虫管。



【9】酢酸エチル

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最近見なくなってしまったが、100均で売っているノンアセトンとしている除光液(ネイルリムーバー)は主成分が酢酸エチルのものがあったので昆虫採集用として便利だった。最近売っていないのは何か問題があったのだろうか。

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中身を使いきってしまった後は純粋な酢酸エチルを入れボトルとしてだけ使っている。ボトルから液が出しやすいので便利だし、飛行機に乗るときは酢エチを持ち込む完璧な言い訳として使える。

蛾の場合、毒瓶として広口のものを使用する必要があるため、酢エチの減りが非常に早い。弱らせるだけなのである程度効き目が弱くなっているような時が一番使いやすいのだが、それでもたまに補充する必要があるので必ずボトルを持っていく。



【10】水草栽培用の炭酸ガスボンベとレギュレーター、香辛料を入れる小瓶

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熱帯魚屋さんで一本500円ほどで売っている水草栽培用の炭酸ガスの小型ボンベにレギュレーター(減圧弁)を取り付け、炭酸ガスを小出しにして虫の麻酔用に使う。香辛料を入れる小瓶は100均で買ったものだが、フタをしたままガスを流し込めるのでとても便利。

炭酸ガスは高濃度になると生物にとって猛毒なので、小瓶の中に少量の炭酸ガスを流し込んでやるとどんな虫でも一瞬で気絶する。

炭酸ガスの非常に有用な点は、高濃度のガスを使って短時間で瞬間的に気絶させた虫は、しばらくすると何事もなかったように復活するというところ。

死んだように気絶している虫を皿の上に乗せ、しばらく待っていると一切の異常なく、綺麗に復活する。

濃度や暴露時間の調節を失敗すると当然虫はそのまま死んでしまうので注意が必要。逆に時間が短すぎるとあっという間に復活してしまいそれはそれで困るので見極めが必要。

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猛毒の炭酸ガスは高濃度になるとライオンでも死んでしまう。いや、蟻だけど。




その2に続く



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Laowaが本気で広角マクロレンズを出すらしい

今年の9月のフォトキナでLaowaが「24mm f/14 Replay 2x Macro Lens」を発表した。

冗談かと思ったが、本気で発売する気らしい。

すごい。虫を撮る以外の使いみちが思い浮かばない。

誰が買うんだこれ。

Laowa 24mm F14:型破りの形をした2倍マクロレンズ

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蛾の白バック写真撮影方法のあれやこれや(2)

白バック写真に限らず、デジタルカメラでの写真撮影はカメラ側だけでは完結し得ないものだと考えている。

カメラで実際に撮影して「半分」。あとの半分はPhotoshopで編集し、パソコン上で完成させる。


Photoshopは今更説明することもないが、Adobe社の販売している高機能な画像編集ソフトのことで、これを使って写真の編集を行う。


Photoshopは高機能な反面、価格が高いことでも有名だが、学割(アカデミックパック)を買うと比較的安価に購入できるのでオススメだ(・・・というか正直個人で定価購入する人がどれほどいるのだろうか)。


現役の学生や教職員はAdobeのサイトから申請して普通に購入すればいいが、そうでない人でもAdobeと提携しているオンラインのデザインスクールなどの会員になることで誰でも簡単に学生価格で購入することができる。


当然Photoshopの本体代金とは別にデザインスクールの会員費が必要になるが、1講座受講するのにせいぜい5,000円から10,000円程度なので、気にするような額でもない。というのもこうすることで定価131,250円のPhotoshopがアカデミック版価格の37,590円で購入できるからだ。オンライン講座自体がまったく不要だとしても10,000円出して10万円割引のクーポン券を買ったものと割りきって考えればお得なものだ。価格は通信講座によってまちまちだが、インターネットで調べると通信講座とPhotoshop本体とのセット価格で32,300円というものもある。


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いきなり10万円くらい安くなるので「・・・ホントに大丈夫か?」と不安になる。




それでも決して安い金額ではないが、デジタル画像を扱う上でどうしても必要なものなので必要経費と割り切り、新しいレンズを1本買ったと思うことにしよう。30,000円ではそれほど良いレンズは買えないが、Photoshopの価値はレンズ1本どころの騒ぎではないので絶対にお得だと思う。30,000円強の値段をどう考えるかは人それぞれだろうが、写真が好きな人なら短期間で償却できる金額なのは間違いない。



よく誤解されているがPhotoshopとPhotoshop Elementsは別物だが、アカデミックパックは通常版と機能的な差はまったくない。価格が安いだけで一旦登録してしまったら通常版と見分けがつかない。


ただしライセンス上の関係で購入した本人しか使えないため、不要になったからと言って他人に譲渡することはできない(つまり一旦登録してしまったらヤフオクなどで中古として売ることができない)ので注意が必要だ。


また重要なことだがあと一ヶ月ちょっと、今年の4/25でAdobe Creative Suite(CS)シリーズは販売を終了し、以降は月額課金制のCreative Cloud(CC)シリーズに完全移行するので、現在のCSシリーズ(様々なソフトウェア群)のPhotoshopの最新バージョンであるPhotoshop CS6(Photoshop13)も購入することができなくなる。月額課金制になっても学割の制度はあり、かなりお得な価格ではあるが、個人的にはやはり買い切りのものの方が精神衛生上良いので購入を検討されている方はお早めに。



ちなみに私が使っているのはMac版のPhothoshop CS5で、単体ではなくAdobe Design Standardというソフトセットで購入した。CS5から追加された「境界線を調整」と「塗りつぶし(コンテンツに応じる)」という機能が白バック写真を編集する上でとても便利だ。

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Photomatix Plug-In for Aperture 購入・インストールから使用方法に関して

HDR合成に関してWin機でPhotomatix Pro 3.0を使用していたが、MacOSに変更後は写真に関することはできる限り機能をAperture(アパチャー)に統合していきたいと思い、Aperture用のPlug-in形式でソフトを購入することにした。



HDR合成のソフトはAperture用のプラグインが用意されているものに限ってもいくつかあり、 まず最初にAppleの公式サイトから配布されているHydra HDRの試用版を使ってみたがインターフェイスの感じが気に入らなかったので(別に機能的に不満があったわけではない)、Win機で使い慣れたPhotomatixを使うことにした。

無論Win版を流用することはできないので新たに購入することになるが、市県民税の第1期を払い終わって気が強くなっていることもあり、普通に購入することにした。

インストールに関して特筆するべきことはない。


【1】ダウンロード

Photomatixの公式サイトから上部タブの「Download」を選び、Photomatix Plig-In for Apple Apertureを選び、ダウンロードする。

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【2】インストール

ダウンロードしたファイルを展開してインストールする。

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普通にクリックしていき、インストールする。

これでインストールは完了したので別途購入手続きをする。購入手続きを行わなくてもとりあえず使用はできるが、おそらく合成完了後の画像にロゴが入るのでまあ先延ばしせずに手続きをしておくことにしよう。

Photomatixを使ったことがなければ購入前にインターフェイスや使用感を確かめておく。




【3】購入手続き

Photomatixの公式サイトから上部タブの「Purchase」を選び、Photomatix Plig-In for Apple Apertureを選び、決済する。Paypalかクレジットカードで決済すれば問題ない。


価格は現在のレートだと6,820円になった。


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決済手続きが完了すると登録したメールアドレスにライセンスキーが送られてくる。


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【4】実際にPhotomatixを使用し、HDR合成を行う。


まずApertureを開き、HDR合成用にEV値をずらして撮影した写真を選択する。ここでは三枚の写真を選ぶ。

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HDR合成を超大雑把に説明すると


「普通の明るさの写真」
「明るすぎる写真」「暗すぎる写真」の3つからそれぞれ良いところだけを抽出し、最終的に一枚の「超いい写真」を合成するという手法のことである(・・・違うな)

この「良いところ」というのは正確には「ダイナミックレンジ」と言い、三枚の写真のそれぞれ異なったダイナミックレンジを合成してやることでダイナミックレンジが超広い(Dynamic RangeがHighな)写真を作ることができるわけである。

合成対象となる写真を選んだら右クリック「プラグインで編集」→「Photomatix」を選択する。

 

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どちらでも良い。Alignすると合成完了までに時間がかかる。手持ち撮影に対する過度な補正への期待は禁物である。HDRに限らず合成写真は三脚を使った写真が基本。ただたいして時間がかかるわけではないのでやっておいてもいいかもしれない。

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どちらでも良い。remove ghostsすると合成完了までにとても時間がかかる。イマイチ効果が実感できない。

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どちらでも良い。reduce noiseすると合成完了までにとても時間がかかる。イマイチ効果が実感できない。



あとはWin機でもお馴染みのトーンマッピングおよびパラメーター調整画面になる。

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各パラメーターの細かい説明は省略する・・・というか、僕もいまだに意味が今ひとつ掴めないのでやってみりゃわかるとしか言いようが無い。

パラメーターの組み合わせはあれこれ考えるよりも適当にイジって「こうするとこうなる」という感覚を掴むことが大事だと思う。そもそも出力結果も好みの問題なので特に正解はない。



【5】調節終了→出力

気に入った感じに調節したらあとは右下のSaveを押すだけ。

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Saveをクリックすると初回のみRegisterダイアログボックスが開くので、適当なユーザー名と先ほど購入したライセンスキーを入力して登録完了。ここでライセンスキーを入力しないとおそらく出力画像のどこかにPhotomatixの開発元のロゴが入るのだろう。二度手間なので先に登録しておこう。



以上、ダウンロードからインストール、使用までの手順を書いてみたが、思ったよりも中身がなかった。

画像はGWに行った香川県の小豆島で撮影したHDR写真。


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ゴールデンウィークはどっか行きたい

写真を撮りにどこか虫のいるところへ行きたい。

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メイン:EOS 7D + MP-E65mm + MT-24EX
サブ  :EOS 40D + Tamron 90mm Macro + SUNPAK  PZ42X

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Adobe Premiere Pro1.0でTwixtorを使ってみる

Adobe Premiereは米Adobe社から出ている動画編集ソフトである。


Adobe Premiereという名称は2002年発売のバージョン6.5を最後に、その後はAdobe Premiere Pro1.0と名称が変わった(これが2003年)。この際に機能限定の簡易版であるAdobe Premiere LEもAdobe Premiere Elementsと名称変更になっている。


Adobe Premiere Proは1.0、1.5、2.0とバージョンを重ね、2008年にAdobe Premiere Pro CS3としてCSシリーズに統合された。

■2002年:Adobe Premiere 6.5 

■2003年:Adobe Premiere Pro 1.0

■2008年:Adobe Premiere Pro CS3

■2010年:Adobe Premiere Pro CS5/CS5.5【現行最新版】

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Adobe Premiere Pro1.0



Twixtor(ツイクスター)はTwitterのクライアントソフトのような名前だが、そうではなく、これはAdobe Premiere Pro、Adobe After Effects、Final Cut Pro (Apple)といった動画編集ソフトで使うプラグインソフト(単独では動作せず、特定のアプリケーションの機能を拡張させるソフト)である。

僕の使っているCANON EOS 7Dには動画撮影の機能があり、それを使うと1980×1080というフルHDの高画質の動画が撮影できる。

ただこのフルHD動画を撮影する場合EOS7Dの能力だとフレームレートが30fps/24fps固定になってしまうので、実際にはフルHDから画質を一段落としてHD画質(1280×720)にし、60fpsで撮影することが多い。

フレームレート(単位fps)というのは、文字通りの意味で1秒あたりのフレームの数のことである。

突き詰めて言えば、動画は静止画を連続して撮影してそれをパラパラ漫画のように連続して動かすことによって成り立っている。

このパラパラ漫画の1秒あたりの枚数がフレームレートであり、例えば60fpsなら1秒間に60枚の画像をパラパラとめくって動画を表現する(だから当然60fpsで撮影する場合シャッタースピードは1/60よりも遅くはできない)。

Twixtorはこの60fpsで撮影した動画を後から無理やりフレームレートを変えてしまうプラグインソフトである。

例えばフレームレートが60fpsで1.5秒間の動画を撮影したら、含まれるフレームの数はいくつだろうか?

答えは60fps×1.5秒になり、この動画には90枚のフレームが含まれていることになる。

Twixtorはこのフレームレートを無理やり任意のフレームレートに変更することができる。


例えば60fpsの動画を無理やり300fpsの動画にすることができる。

60fpsで1.5秒間の動画を無理やり300fpsに変換したらどうなるだろうか。

含まれるフレームの数は当然元の90枚から450枚に増える。

ではこの増えた分の360枚分のフレームはどこから来たのだろうか。当然僕は撮っていない。僕が撮ったのは1秒間にたったの60枚のフレームである。

これはTwixtorが前後のフレームを解析して無理やり中間のフレームを作りだしたのである。



このTwixtorのデモ版を使ってテスト動画を撮ってみた。


室内で机の上に水のなみなみと入ったドンブリを用意し、そこにタマネギを上から落としてみた(このテスト動画を撮影した結果、当然の成り行きで僕の部屋はビショビショになった。このタマネギはその日の夕食になった)。

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ドンブリに水をなみなみと入れて

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上からタマネギを落下させる

Pi3c
バシャンッ!!



動画は1280×720(60fps)で撮影し、後から変換ソフトで720×576サイズの無圧縮aviファイルに変えてからAdobe Premiere Pro1.0で編集した。

aviファイルに変換しなくてもAdobe Premiere Pro1.0でmovファイルをネイティブで編集することは可能だが、僕のパソコンでそれをやろうとすると処理能力の限界を超えてしまうので一旦別のソフトで変換した動画をシーケンスに突っ込んだ。

60fpsの動画を120fps(2倍)、300fps(5倍)、600fps(10倍)のフレームレートにし、それぞれ再生スピードを100%と70%にしてある。元の動画は正確に1.00秒であり、含まれるフレーム数もちょうど60枚である。例えばこれを600fpsに変えて60fpsのシーケンスで再生すると、再生時間も10倍の10秒間になる。



1秒間の動画を10秒間にするということはつまり1/10倍速のスローモーション動画になる。



Twixtorのデモ版(試用版)なので動画にバッテンが表示される。バッテンを消すには買えということ。


結果としては600fpsではかなり酷いゴーストが出てしまったが、パラメータをいじることでかなり改善できるようだ。
 
厄介なのは僕のパソコンの性能ではこのTwixtorを適用した動画はレンダリングが終わって動画が完成するまで正式な結果がわからない。

途中で再生しようとするとPremiere自体が落ちてしまう。

レンダリングにも凄まじい時間がかかり、パソコンのリソースをすべて食い尽くしてしまう。その間パソコンの排気口からは常に小型ファンヒーター並の熱風が吹き出している。

またレンダリングが4450/4500くらいになってようやく終わりか・・・と思ったらCPUが限界を迎え、突然Premiereが強制終了になってしまった時は、我慢強いことで有名なわたくしもさすがに泣いた。



YoutubeでTwixtorで検索すると綺麗な動画がいっぱい出てくる。


More Super Slow Motion [Water] - 550D from Rickard Bengtsson on Vimeo.

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甲虫標本の撮影ユニット

昨日はゴミムシダマシの標本を撮影をした。

この撮影装置でだいたい3mm~50mmくらいの虫の撮影に対応する。

もともと海外の博物館に標本撮影に行くことを目的に考えた装置で、すべての部品を折りたたんでコンパクトに収納できることが最大の特徴(ただし質量は保存されるのでかなり重い)。

実家から持ってきたOM用のマクロスライダーでだいたいのカメラの位置を決め、標本自体はXY軸精密ステージで0.01mmのピッチで移動させる。

照明にはリングの蛍光灯を使い、ストロボはMT-24EXにカムを左右二つずつ取り付けて陰影を高い自由度で調整できるようにしてある(下の写真では右の二つのカムは外してある)。

上海師範大学に行ったときにだいたい考えて持って行き、大英博物館にも持っていった。

メインとなる機材は以前に研究室でタイプ標本の撮影の仕事を行ったときに、そのバイト代で買った。バイト代が出るということで喜んで引き受けたら「ただし撮影機材は自前で用意せよ」とのことだったので結局手元には1円も残らず(それどころか赤字で)、機材だけが残った。

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レンズのクリーニングキット

昨年のクリスマス明けからバイトが忙しく、年末~新年にかけて休みなく一日中働きっぱなしだった。ようやく二週間ぶりに休み。でも結局休みの日のほうが忙しい。

新しく一脚を買った際についでにレンズの簡易クリーニングキットを買った。

店の隅で埃をかぶっていたが、全部セットで\540だったし、中身には問題ないのでいいや。

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明日は早起きできたら朝近所の河原に鳥を撮影しに行きたい。時間を見つけて動物園にも行きたい。いやそんな時間ないか。

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