愛と憎しみのナガヒョウホンムシ Ptinus japonicus Reitter, 1877
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
| 固定リンク
| コメント (2)
| トラックバック (0)
昨年の夏に行った北海道での灯火採集で得られた虫を紹介していきます。
記念すべき初めての北海道の灯火採集は三国峠で、と決めていた。
特にこれといった目的があるわけではないが、せっかくなのでぜひ大雪山国立公園の真っ只中、北海道の国道最高地点(標高1,136m)である三国峠で灯火採集をしてみたい。
三国峠で灯火採集を行うことを前提に、後付けで旅行の計画を立てていく。
宿に荷物を置いて夕食を食べた後、一時間以内で三国峠にたどり着くのが理想だ。
夏場で日が長いとは言え、遅くとも8時までには現場に着いておきたい。
初めてでまったく土地勘のない場所なので、周辺の環境確認のため薄暮くらいの時間には現地でスタンバイしておくのが理想と言えば理想だが、宿で夕食を食べることなどを考えると実際には時間的になかなか難しい。
これは毎年悩みのタネなのだが、実際採集のことだけを考えればコンビニでおにぎりでも買って採集しながら食べれば十分なのだが、それでは奥さんが気の毒だ。
三国峠にもっともアクセスしやすい場所ということで、糠平温泉に宿をとった。
また、高知から北海道に発電機などの重量機材を宅急便で送っているため、その荷物もどこかで受け取らなくてはいけない。
あらかじめ宿に荷物を送っておいて受け取ることもできるが、それでは空の発電機に給油ができない。
糠平温泉周辺に夕方営業しているガソリンスタンドがない。
時間的ロスを少なくするため
荷物受け取り → ガソリンスタンド → 宿 → 目的地(三国峠)
がこの順番で並んでいなくてはいけない。
考えた結果、高知から荷物は「ヤマト運輸 十勝士幌センター」に陸送指定で送り、受け取り後に士幌町内のガソリンスタンドで給油、その後糠平温泉の宿に荷物(と奥さん)を置いた上で、いよいよ一人三国峠へと向かった。
当日は道内は朝からあいにくの天気で、終始小雨が降りしきり、時折風とともに強く降る。
夕方、宿を出た時点であたりはすでに暗くなっている上に真っ白な濃霧で視界はゼロ。目的地まで一時間はかからないはずだ。時折道路端をキタキツネが走り去って行く。雨がひどい。日がくれた後、ますます雨脚が強まっていく。
だが、なんとなくこの雨は上がるような気がしていた。
私が本気で灯火採集がしたいと思った時、これまで晴れなかった時がない。
必ず晴れると確信し、ますます強くなる雨の中一人レンタカーを飛ばして三国峠へと向かった。
目的の三国峠展望台が見つからずに通り過ぎてしまうほどの濃い霧の中、どうにか到着し、灯火スタート。
到着時、降りしきっていた雨は灯火採集スタートと同時に小康状態になり、やがて止んだ。
予想通りだ。
・・・誤算だったのは、点灯直後から集まりだしたおびただしい数のコケガ・・・あまりの数に、祟り神みたいになってた。
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)