キャメロンハイランドの昆虫(24)ムツテンノメイガ Talanga nympha (Butler, 1880)
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安藤さんのゴミダマ。一覧表にしてメール添付。撮り忘れがないかチェックしてもらう。
針が直挿しになっているものは撮影がちょっと厳しい。
体長が2.5mm以上あれば現行の設備で十分な解像度で撮影できるが、体長1.5mm以下になるとかなり不安定。テントウゴミダマとか「撮影しにくい虫」の条件をすべて完璧に満たしているような虫もかなり厳しい。
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吉富先生よりシリホソの標本を頂きました。
Bolitobius parasetiger Schulke, 1993
黄色い斑紋が綺麗。近似種のB. setigerとの区別点は腹部の末端節。
ちなみに下の写真がB. setiger。
写真のような二種類の斑紋の個体がいます。ちなみに右のオレンジ地が多い方が珍しく、左の黒地が多い方はよく見ます。
Mycetoporini族はLordithon属をはじめ斑紋や体色がよく変化するので同定の決め手にはなりません(無論ある程度参考にすることはありますが)。
下はB. parasetigerの雄の腹部末端節。雄であれば裏返せばすぐに同定できます。
もう一種
先生:「何だっけコレ。学名に"D"のつくやつ」
Derops属です。
一見するとシリホソハネカクシには見えませんが、記載以来あっちこっちを旅して現在の分類体系ではシリホソハネカクシ亜科に落ち着いています。
Derops okinawanus Y. Watanabe, 1985
沖縄本島の種。Derops属は日本には5種類いて、南西諸島では沖縄本島に生息する本種の他に八重山の種はD. yaeyamanusとして別種になっています。
■D. coreanus (Y. Watanabe, 1969) カンコクホソミズギワ-【対馬】
■D. japonicus (Sawada, 1956) ホソミズギワ-【九】
■D. longicornis Sharp, 1889 ヒゲナガホソミズギワ-【北・本・隠・四・九】
■D. okinawanus Y. Watanabe, 1985 オキナワホソミズギワ-【沖縄】
■D. yaeyamanus ヤエヤマホソミズギワ-【西表】
四国にいるのは全部D. longicornisで皿ヶ嶺や演習林などの渓流で極普通。
研究室には対馬のD. coreanusの雄の標本がなかったので昨年対馬に行った際に採ってきました。本属の種は名前の通り水際に生息しているため、渓流沿いの落ち葉やゴミを篩うと比較的簡単に採集できます。
食性は肉食で渓流沿いにいるトビムシなどをムシャムシャと食べます。
確かに外見上はセスジハネカクシやヨツメハネカクシの仲間のように見えますが、腹部の末端節や交尾器を見るとあぁなるほどとシリホソハネカクシにされているのも頷けます。
水際にいるハネカクシは何となく全体的に'細長く'なるイメージが有ります。
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■エゾマルクビハネカクシ Tachinus yezoensis Li, 1995
北海道にのみ生息する大型のマルクビハネカクシ。現地ではおそらく普通。
■アカバマルクビハネカクシ Tachinus gelidus Eppelsheim, 1893
Tachinus luridus Sharp, 1888
および
Tachinus sharpi Bernhauer et Schubert, 1916は本種のシノニムとされている。
■クロツヤマルクビハネカクシ Tachinus puctiventris Sharp, 1888
個体により体長差がややある。北海道以外の地域では個体数はやや少なく、特に四国ではかなり少ない印象。
■同上(テネラル個体)
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