写真:昆虫生態

ヤマシャクヤク咲く初夏の皿ヶ嶺

風穴(ふうけつ)から皿ヶ嶺の山頂までゆっくりと歩く。

斜面にヤマシャクヤクの花がポツポツ。まだ蕾も多い。今週の週末くらいがベストか。ブユがひどく、猛烈に痒い。

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四国、梅雨明け。薪置き場のトラカミキリ

梅雨明けの良い天気だった。

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烏ケ嶽(からすがたけ)城跡

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あまり知られていないが、大洲市柳沢はゲンジボタル発祥の地。豆知識な。

さやばね ニューシリーズ2号の編集が無事終わったので先週行った大洲市柳沢に今週も再び行ってきた。

気温が思ったより高くなかったが、季節モノの撮影は時期を逃せないので迷いつつも行くことにした。



誤算が二つほど。

一つは川の中に入っていって川の真ん中から撮影しようと思っていたのに、先日の大雨で川がかなり増水していたこと。

もう一つは久しぶりに使った長靴に穴があいていたこと。



川は増水していたが、浅瀬をたどれば何とか渡れそうだったので無理やり撮影を敢行。

長靴はどうしようもないので諦めて濡れることにした。

水が冷たく、撮影しているうちに足が痺れてきた。

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19:45。出始めた。
 

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だいたい20:30くらいにピークを迎え、そこから21:00くらいまでに少しずつ数を減らしていき、21:00以降はガクンと数が減る。

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長時間露光の写真はコツが掴めず、ほとんど勘。う~ん・・・難しい・・・



そういえば先週行った際にカメラを構えていたらやたら話しかけてくるじいさんがいて、その人の話だと大洲市柳沢はゲンジボタル発祥の地なのだそうだ。


へぇ~。知らなんだ。


でも「発祥の地」という言い方はおかしいからせめて「発生の地」じゃないのかと思って訂正したが、じいさんはあくまで「発祥の地」だとして頑として譲らなかった。ゲンジボタルは大洲市柳沢で生まれ、ここから日本全国に分布を広げていったということか。



じいさん:「・・・このホタルも、あと何回見られるだろうか・・・」



片山:「・・・じいさん・・・そんなこと言うなよ・・・」




じいさん:「・・・あと30回は見たいなぁ





欲張りすぎっ!Σ( ̄ロ ̄lll)  




このじいさん昭和4年生まれで御年81歳だと言っていたので、30年後と言えば111歳

長生きするのも結構だけど、さすがにそこはもう大人しく死んどけよ。

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愛媛県松山市近郊の蛍スポット:大洲市柳沢 ホタルの里 2011年

木曜日の夕方突然思いつき、大洲市の柳沢にホタルを撮影に行った。

去年に引き続き今年で2度目。

去年の写真はこちら:大洲市柳沢:ホタルの里

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今年の3月で田処小学校が閉校になったそうだ。

近所の爺さんに聞いたら最後の年である今年の全校生徒数は3人だったそうだ。ちなみに教員は6人。


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松前から来たというおっさんと二人でしゃべりながら撮影した。他にも何人か撮影目的で来ているおっさんがいたので互いに情報交換しながら仲良く撮影した。



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今回はちょっと撮影条件が悪く、イマイチな写真しか撮れなかった。

今年見られた中では最も多かったそうだが、まだもう一回ピークがありそう。

でも週末は雨なんだなこれが。

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ライトトラップ in 北条

土曜日は夕方から久松さんと一緒に北条にライトトラップに行った。

気温が低かったせいか、それとも場所が悪かったせいか、全然ダメだった。

なぜ野外にお皿を持ってきているのか久松さんに笑われたが、虫が来なくて暇なときにこうやって使うのためである(ちなみにお皿はヤマザキ春のパン祭りで貰ったやつ)。

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エグリヅマエダシャク Odontopera arida arida (Butler, 1878)


変わったキリバだなあと思ったらエダシャクなんだねコレ。


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シャチホコガ Stauropus fagi persimilis Butler, 1879

アオシャチホコと勘違いしていた。どっからアオシャチホコの名前が出てきたんだろう。

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キハラゴマダラヒトリ Spilosoma lubricipedum sangaicum Walker, (1865)

アカハラゴマダラも来ていた。

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フタホシシロエダシャク Lomographa bimaculata subnotata (Warren, 1895)

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フタナミトビヒメシャク Pylargosceles steganioides steganioides (Butler, 1878)

気温が低く、飛んできた蛾が白布に止まってしばらくすると硬直して動かなくなってしまう。たぶん白布まで飛んでこず、あたりの草むらに落ちて動けなくなった蛾が相当数いたと思う。

少しずつ、少しずつ、知っている蛾を増やしていきたいのでどんな普通種でも撮影していない種であればありがたく撮らせてもらう。虫に貴賎なし

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マレーシアやラオスでライトトラップやった時に蛾を無視していたことに対する今更な激しい後悔

来週から後輩の松尾君がマレーシアとラオスに行くそうなので、先日研究室に行った際に僕が行ったときの写真を一緒に見てもらってイメージトレーニング。

一緒に写真を見ていて気がついたのだが、当時暇つぶしに撮った蛾の写真が結構あった。

昔マレーシアやラオスでライトトラップをした際、当時まったく蛾に興味がなかった僕は、白布に集まる甲虫だけを採って、もっとはるかにたくさん来ていたはずの蛾を完全に無視していた。

それどころかラオスでは次の日の朝食のおかずにするため、大型のスズメガだけを選別して集め、食べていた。

何というもったいないことを・・・

ろくに甲虫が飛んでこないときには暇つぶしにいくつかの蛾を写真に撮っていたようで、その時の写真を見て今さら後悔のため息ばかりついている。

もっとちゃんと撮っときゃよかった。

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コブガ科。

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対馬にいるフサオシャチホコ Dudusa sphingiformis に似てる。


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© Takasuka

今こういう状況に遭遇したら蛾まみれになった嬉しさのあまり失神するレベル。

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顔、汚っ!!

そんなもん採って喜んでる場合じゃないだろ・・・その後ろだよ。後ろ。

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でかい虫に気を取られて今までどれだけの素晴らしい蛾を見過ごしてきたのだろう・・・

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つまりわかりやすく図にするとこういう感じ。

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©Wakahara

あぁ・・・

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©Wakahara

カギバガ科か。

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©Wakahara

あぁ・・・

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©Wakahara

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©Wakahara

布でけぇ。



昔:「蛾しか来ねぇ・・・ ('A`)

今:「蛾がキタ━(゚∀゚)━!」



くやしいのぅ。くやしいのぅ。

人間の価値観は意外に簡単に変わるので何でも採っとかなきゃいけないなぁというお話。

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貯穀害虫

夕方、研究室へ。

酒井先生に虫の撮影を頼まれる。酒井先生から頼まれた虫ということで嫌な予感はしていたのだが、案の定小さい。

飼育容器ごとお借りして自宅に持ち帰って撮影したのだが、小さい上にちょこまかと動きまわるので撮影はかなり困難だった。

おまけに撮影に気を取られて大量の貯穀害虫を部屋の中に解き放ってしまった。怖い。

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ひどい絞りぼけ。横にゴロゴロ転がっているのが米粒。

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魅惑の虫:マゴジャクシミゾキノコシバンムシ(和名長い)

研究室で小川くんの採ってきたマゴジャクシ Ganoderma neo-japonicum Imaz(マンネンタケに似ているキノコの一種)から大量発生していたマゴジャクシミゾキノコシバンムシ。

けし粒のように小さな虫(体長は2.15mmほど)だが、マゴジャクシの入ったタッパの中に何百頭も、それこそ煎じて飲めそうなくらい発生していた。

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マゴジャクシミゾキノコシバンムシ Mizodorcatoma magojyakushi Sakai

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マゴジャクシミゾキノコシバンムシの幼虫

真冬に愛媛県重信町の横河原で採集されたマゴジャクシから発生した個体をもとに1996年に記載された。

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吾輩はチビゴミである。名前はまだない。

研究室の小川くんと菅谷君がどこぞの山から掘り出したチビゴミムシ(未記載)の写真を撮らせてもらった。

美しく、洗練された生き物。

種類によっては結構大きいが、素早い上に明るい場所に出てくるのを極度に嫌がるのでなかなか写真に撮れない。

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チビゴミムシの採集はとっても簡単。

山に行く

おもむろに地面を掘り返す

1mくらい掘る

運がよければ一匹出てくる


もし何も出てこなければ大規模な土木工事の徒労に打ちひしがれながら、泥だらけでトボトボと家に帰ることになる。

しかし、もし運良く出てきたら、その飴色に輝く至高の生き物はあなただけのもの。

まだ記録のない場所からの採集品なら、きっと長年大地の奥深くでひっそりと暮らしていたその生き物と出会ったのは、人類であなたが最初の存在になれるだろう。

「山に行っておもむろに地面を掘り出す」っていったいどこを掘ればいいのか検討がつかいないという人もいるだろう。


徳島の吉田さんに「で、山のどこを掘ればいいんですか?」と聞いたら、その検討をつけられるのは長年の経験だけだと言われた。

チビゴミ採集は奥が深いらしい。

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高縄山のきのこむし オオキバハネカクシ・ハラグロキノコハネカクシ・アカバマルタマキノコムシなど

この間高縄山にライトトラップに行った際に見つけたきのこむし。

ライトにあまりに虫が来ないので森の中をウロウロしていた。

高縄山には林道からアクセスしやすい位置に倒木や立ち枯れが多く、この時期はキノコが豊富なので毎年高縄山に来ている気がする。

秋はきのこむしの個体数は多いが、珍しいものはあまり採れないような傾向にある感じがする。

オオキバハネカクシ Oxyporus japonicus

オオキバハネカクシ Oxyporus japonicus Sharp

オオキバハネカクシその2 Oxyporus japonicus2

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キノコの根元に産み付けられた何かの卵塊。オオキバハネカクシ?
 

 

ハラグロキノコハネカクシ Lordithon_bicolor
ハラグロキノコハネカクシ
Lordithon bicolor  (Gravenhorst)

ハラグロキノコハネカクシその2 Lordithon_bicolor2

大型でLordithonの中でも一番目立つ、一番の普通種。

一年中個体数は多いが、この時期は時に多い。このまま土の中で成虫越冬する。肉食でキノコバエの幼虫などを捕食する。写真を撮った個体も何かくわえて運んでいた。

アカバマルタマキノコムシSphaeroliodes_rufescens
アカバマルタマキノコムシ 
Sphaeroliodes rufescens Portevin

大型のタマキノコ。似た種類が他にいないので見分けやすい。

クロルリゴミムシダマシ Metaclisa_atrocyanea
クロルリゴミムシダマシ Metaclisa atrocyanea(Lewis)

倒木の隙間からちょこんと顔を出していたクロルリゴミムシダマシ。

キノコを齧るツヤヒサゴゴミムシダマシ Misolampidius_rugipennis

ツヤヒサゴゴミムシダマシ Misolampidius okumurai Nakane

一心不乱にキノコをかじるツヤヒサゴゴミムシダマシ。

倒木の上にいたヒメボタルの幼虫 Hotaria_parvula

ヒメボタルの幼虫 Hotaria parvula Kiesenwetter

倒木の上にいたのを小川君が見つけてきた。

お尻が弱々しく発光していて綺麗だった。

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