20170819 鏡川上流域 昆虫採集/20170820 塩谷海岸 磯採集
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今年の夏休みは三泊四日で富山県の立山・黒部方面と長野県の白馬方面に行ってきた。
初日は富山県側から立山に入り、アルペンルートを抜けて黒部ダムまで行く。トロリーバスやロープーウエイを乗り継いで黒四ダムを観光後、天狗平まで戻り宿泊。宿泊した天狗平山荘の標高は2,300m。森林限界で背の高い木は一切なく、一面に高山植物の草原とハイマツが生い茂る高山帯。
夕食とお風呂に入った後、草原の中でライトトラップを行った。この高度でライトをするのは人生初めて。場所的に発電機や大型装備は持ち込めないので20Wの誘虫ランプ2本とリチウムイオンバッテリのみの簡易装備。バッテリの都合で時間にしてわずか2時間程度のライトだったが、風もなく、穏やかな夜でいくつか高山性と思われる蛾を観察することができ、とても楽しかった。
二日目は午前中に室堂から立山山頂(雄山:標高3,003m)まで登った。
昼食後に立山を後にし、糸魚川まで移動して日本海側から長野県白馬村に入った。白馬村に来た狙いは言うまでもないだろう。この蛾は蛇紋岩や石灰岩といった地質の岩場に強烈に依存しているため、そのような場所を探さなくてはいけない。採集地の正確な情報はないが、何となく見当はついている。実際行ってみないとわからないが、ガレ場で岩場が露出していれば間違いない。
白馬は素晴らしい高原のリゾート地。ホテルに着いたのがやや遅く、夕食は近所のお店で急いで信州蕎麦を食べた。美味しいお蕎麦をたくさん食べるのも今回の旅行の重要な目的の一つだが、基本的に蕎麦屋というのは昼に閉まってしまうイメージが強く、実際夕方はなかなか開いていない。「開店:11時。閉店:蕎麦がなくなり次第」と書かれていると何となく高慢ちきな感じがして印象が悪い。そんなに高尚な食べ物かと突っ込みたくなる。が、そういう店に限って本当に美味しいから困る。ただ何となく「蕎麦」、「ワイン」、「ジャズ」、「村上春樹」を人前で語るのは憚られる。
昼過ぎより突風のような強烈な風が吹き続けている。灯火採集は何よりも風に弱いので危ぶまれたが、日暮れ頃にピタリと止んだ。
風はなく、汗ばむほどの陽気。湿度は高く、月齢も良い。完璧な条件のもと、灯火採集を始めると開始約1時間半ほどして狙いのアズミキシタバが現れた。夜半までに合計6頭やってきたが残念ながらどれもやや擦れており、完品ではなかった。誉れ高き稀種を傷つけないよう炭酸ガスで完璧に麻酔をして撮影した後、丁重に見送った。素晴らしい蛾であった。
翌日は午前中有名なトレッキングルートの八方尾根をウロウロしながら高山植物の写真を撮り、その後は雨飾温泉の村営露天風呂に行ったりした。思ったよりもダイレクトな露天風呂であった。
夜はこの日が最後のライトトラップだが、昨晩狙いを外した場合のバックアップに考えていたので特に予定がない。土地勘がまったくないので迷ったが、昼間に下見をしていた雨飾山山麓で灯火採集を行うことにした。灯火採集を行う場所はさらに迷った。谷を見下ろす場所にするか、それとも開けた場所にするか。迷った末、思うところあって雨飾温泉直下の谷筋で行うことにした。
妙高高原への道が土砂崩れで封鎖しているらしく、これ幸いと道路のど真ん中で灯火を行った。場所は面白いのだが、残念ながら谷筋から吹き下ろす妙な風が強いまま弱まらず、飛んできた蛾はことどとく吹き飛ばされ、特に目立った収穫はなかった。早めに栂池高原の宿に戻る。
翌日は白馬村の周辺で観光したり温泉に入ったりしながらブラブラし、糸魚川で昼食をとった後、帰路についた。
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今年は去年よりも早めに夏休みをとる。
今年も嫁と二人で温泉旅行に出かけることにした。
考えてみれば待たせに待たせた挙句にようやく結婚してみたものの、平日は仕事が忙しく、週末は虫採りに行ってばかりで嫁には随分と寂しい思いをさせている。口には出さないが、きっと思うところもあるだろう。本当にすまないことをしている。去年も言ってたけど。
せっかく結婚して2回目の夏・・・二人でゆっくりと温泉旅行に出かけることにした。普段寂しい思いをさせている分、旅行中くらいは夫婦水入らず二人でのんびりと過ごそう。
そんな思いを胸に、温泉に着いた。
・・・泊まる予定のホテルのお風呂は壊れているそうなので近所の温泉まで車で送り届け、嫁を下ろす。また今晩の夕食にしてくれと先ほどコンビニで買ったおにぎりをそっと渡す。温泉から出たら歩いてホテルに戻り、オリンピックでも見ながら一人で寝るようにと告げる。
すまぬ・・・すまぬ・・・
男として・・・いや一人の人間として・・・時には妻子を顧みず闘わなくてはいけない時があるのである。
しゃあない。
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